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じゃじゃ馬ならし(7)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 ふわふわと、身体が優しく揺れる。温かくて心地好いのは、……人肌?

 大敬はゆっくりと、目を開けた。

 薄暗いその場所は、すぐに周囲のものが見えた。

 特に内装にこだわったでもない様子の部屋。ごくシンプルな室内灯の明かりは豆電球が灯っている。

 ここはどこだと、見回してすぐ、隣に人が寝ていることに気づいてぎょっとする。その人物が山中だと分かってさらに血の気が引いた。山中は眠らずにただ目を閉じていただけなのか、大敬が目を開けたのを察して、すぐにその目を開けた。

「え、え? ……え?」

 パニックのあまり動くこともできず、裏返った声とともに山中の顔をただまじまじと見詰めた。

 山中は何も言わずに、ただにやりと笑って返す。

 まさか、とやっと動き始めた頭で思い至り、慌てて身体を両手で確かめる。

 衣服を身に着けていない。

 嘘だろ、とさらに下方へ手を伸ばすと、両の手のひらはかろうじて下着を見つけてくれた。

 とりあえず何もなかったのかと安堵すると、山中が限界だという様子でぷっと噴き出した。

「何もしてねぇよ。……まだ」
「まだ? どういう意味……っ」

 投げかけた質問は無視され、がば、と起き上がった山中に両肩を押さえつけられた。

 訳が解らず、半ばぽかんと山中を見上げる。それを見下ろす山中がまた、小さく身体を揺らして笑った。

「さっきから表情変わりまくり」
「そりゃ……驚きますって」

 笑われているのが悔しくて、山中を睨み付けた。

 こんなシチュエーションは、有り得ない。

 なにしろ大敬は今までずっと、男を組み敷く立場にあった。


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参考:貴史×生


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コメント
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2010/05/08(土) 21:10 | | #[ 編集]
ありがとうございます!
>秘密コメ↑sさん(*´∀`)

はじめまんてー(*´∀`)
お越し&初コメあ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございマス!
ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ
私も特にハジメテの方からいただくコメはドキムネでし(*´∀`)
コメは大切に保存させていただいてますです~(*´∀`)

生に対して散々だった大敬ですが、
ウケとして開花させまつ!(つもりですw)
結局は生とは経験不足による未熟な恋愛だった、みたいなカンジで
ちょっと長けたアニキにガッツリ落とされればイイと思てます(*´∀`)
いつまでたっても上達しない文章で
分かりにくかたり矛盾だたりもタタあるかと思いますが!((´Д⊂ヽ
どうか最後までお付き合いの程よろすくおながいいたします!!

マターリヽ(´ー`)ノマターリ
しながらがんがりまつ!(`・ω・´)シャキーン

2010/05/09(日) 16:41 | URL | ベラ #-[ 編集]
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