混乱でまた、動けなくなる。
僅かに感じる身の危険に表情をこわばらせ、山中を見上げた。
「寝込みを襲うのは、俺の趣味じゃねぇからな」
余裕の笑みが大敬を見下ろす。山中が大敬の肩から両手を外し、大敬の頭を腕で囲むような格好でベッドに肘を突いた。
今からそうするのが当然の流れとでも言うように、山中に髪をひと撫でされる。
その手つきが思いもかけないない心地よさで、ひっそりと背が粟立つ。それが自分でも信じられなくて、その心地よさから逃れるように小さく身じろいだ。
けれどもそれを許さないとでも言うように、山中にしっかりと押さえ込まれた。
僅かに感じる身の危険に表情をこわばらせ、山中を見上げた。
「寝込みを襲うのは、俺の趣味じゃねぇからな」
余裕の笑みが大敬を見下ろす。山中が大敬の肩から両手を外し、大敬の頭を腕で囲むような格好でベッドに肘を突いた。
今からそうするのが当然の流れとでも言うように、山中に髪をひと撫でされる。
その手つきが思いもかけないない心地よさで、ひっそりと背が粟立つ。それが自分でも信じられなくて、その心地よさから逃れるように小さく身じろいだ。
けれどもそれを許さないとでも言うように、山中にしっかりと押さえ込まれた。
「ちょ、何す……、んっ」
いよいよ切羽詰った危機感に、抵抗しようと身構える間もなく、唇を奪われる。
歯を食いしばろうと奥歯を噛み締めたつもりなのに、いとも容易く上下の歯列が割られ、山中の舌が入り込んできた。
上顎を内側から舐め上げられ、舌を絡め取られると、くらくらと、今まで経験したことのない快感が背を伝って駆け抜けた。
「ん、んっ、……ん、……」
意志に反して鼻から甘い声が零れるまでそう時間はかからなかった。気が付けばその巧みな舌に翻弄され、もっと、とせがむように自ら舌を差し出していた。
「ずいぶん感じてんじゃねぇの。俺のキス、そんなに悦い?」
ちゅぽ、と音を立てて唇を離し、山中の甘い声が問いかける。その声さえも、早くもキスの快感に溺れそうになっていた身体には甘く浸透した。
しばらくぼんやりと山中の声を味わって、ようやくその言葉の意味が理解できると大敬は慌てて首を横に振った。
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いよいよ切羽詰った危機感に、抵抗しようと身構える間もなく、唇を奪われる。
歯を食いしばろうと奥歯を噛み締めたつもりなのに、いとも容易く上下の歯列が割られ、山中の舌が入り込んできた。
上顎を内側から舐め上げられ、舌を絡め取られると、くらくらと、今まで経験したことのない快感が背を伝って駆け抜けた。
「ん、んっ、……ん、……」
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「ずいぶん感じてんじゃねぇの。俺のキス、そんなに悦い?」
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