じゃじゃ馬ならし（21）（R18)

「ぁ、ぁ……」

　山中の熱が腿に押し付けられるたび、身体の奥で燻る熱が中心へと押し上げられる。

　屹立はいつの間にかすっかり形を成していた。

　先端から溢れる蜜を山中の指に掬い取られ、その潤いが背後に乗せられる。つぷりと指先が中に挿し込まれると、震えるように全身が強張った。

「んっ、っ、やめ……」
「身体は全然ヤだとは言ってねぇみてぇだけど」
「なっ、……ンッ」

　羞恥を煽る言葉に抗うこともできないまま、体内に挿し込まれた指が、中でぐるりと回される。意地悪な山中の指がわざとらしく官能の箇所を掠めてゆくと、身体は嘘のようにびくりと跳ねた。

　それを間近で見下ろされることの、羞恥と屈辱。

　きゅっと、唇を噛んだ。

「口開けろ」
「んっ、んン、ん……」

　山中の空いた片手が大敬の口元に伸ばされ、結んだ唇を指先がなぞる。大敬をあやすように、唇の線に沿って左右に指先が行き来すると、ふと唇が綻んだ。その瞬間、口内に指先が割り入ってきた。

「んっ、んン、っん」

　舌の腹を撫でられ、指先で引っ掻かれる。溢れる唾液が口端から零れると、山中の舌がそれを舐め取った。

「受けるのは初めてみたいだったから起きてまで挿れるのはやめといてやろうと思ったけど」

　徐に、山中が身体を起こした。背後に挿し入れられていた指が抜かれ、質量を失くした背後が不意に閉ざしてざわりと背が粟立つ。

　両の脚を取られ、上から山中に見下ろされる。

　夕べのデジャブのような光景。

「夕べ加減してやった分今から取り戻すことにした」



←20へ　/　22へ→
←１から読む

参考：貴史×生



にほんブログ村
↑ランキング参加中す。よければクリック入魂一押ししてください。
　書く意欲に繋がってます(*´∀｀)
携帯からはポイント反映されないことがあるようです（090907現在）
ぜひパソからの一押しお待ちしてます(*´∀｀)


ジャイアン発言出ますたｗ
デジャブは光景もさることながら描写がだたーり……orz