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じゃじゃ馬ならし(23)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「はぁ、はぁ、っ、っん、ぇ……っ?!」

 吐精の余韻に浸る間もなく、山中が中から自身を引き抜いた。その瞬間、腹に熱いものを感じた。見下ろすまでもなくそれは、山中が吐いた精だった。

「……信じらんねぇ……」

 その羞恥と屈辱に、わなわなとうち震えるも、勝ち誇った王者のような笑みが降り注ぐ。

「悪ぃ悪ぃ。でもお前、中で出してそのあと俺に掻き出されんの、ヤだろ? 二度目はさすがに失神もねぇだろし」
「失神って……」
「夕べはしたじゃねぇかよ」
「して……」

 いない、とは言い切れなかった。

 確かに夕べ、精を吐いたあとの記憶がない。

 定かではない記憶の糸を手繰り寄せると、落ちる直前、山中は大敬の中で吐精した。目覚めた時にはさっぱりしていたことを思うと、落ちている間に中から掻き出されていたのかも知れない。いや、きっとそうしたのだろう。

 その作業の一部始終を、覚醒したままの今、耐えられるかどうかと考えると、とても耐えられそうにない。

「つーか、使えよ、ゴムっ」

 あーもーっ、と悔しさに腕で目元を覆う大敬に、悪ぃ悪ぃと、さしてそう思ってもいなさそうな謝罪を入れながら、山中が己の吐いたもので汚れた大敬の腹を、傍にあったティッシュで拭った。

「でも俺病気とか持ってねぇから。ダイジョブだって」
「はぁっ?」

 キッと山中を睨み付けると、そこにはいつもの余裕の笑みが待ち構えていた。

「……、……」

 何故か、何も言えなくなる。

 大敬はちっと小さく舌打ちして、力なくため息を吐いた。

 その様子を見届けて、山中がベッドから降りた。どこへ行くのかと目だけで追っていると、山中は開けたクローゼットの中の引き出しから何かを取り出して、再び大敬の元に帰ってきた。


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参考:貴史×生


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コメント
 もぉー!! もーもーもーーー!!!
 山中さん、どこまでやんちゃなのっ!!
 こういう大人は堪んないですね。

 大敬くん、振り回されちゃって、ご愁傷様。。。
 そのうちそれが嫌でなくなるときが…(もう来てる?)
2010/06/01(火) 08:46 | URL | 如月久美子 #-[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/06/01(火) 21:26 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
>如月さん(*´∀`)

こんばんわ~(*´∀`)お越し&コメありがとうございます!
ヨロヨロで眠気に勝てず
レス遅くなり申し訳ございませんです~っ!

俺様山中、やんちゃ感出てますかヨカタです~(*´∀`)
で、それを許されてしまう性格みたいのは
どうやって出せばヨロシスでしょうかorz

試行錯誤しながらですが最後には大団円で終わらせるつもりでつw
引き続きマターリお付き合いください!よろしくでし!
2010/06/05(土) 00:42 | URL | ベラ #-[ 編集]
オレオレオレだよ、山中だよ!
>秘密コメ↑Kさん(*´∀`)

あいー(*´∀`)
部下だからはねつけられないと踏んでいたのかなんなのか
とにかくヤりたいコトは全部ヤってみよう!
的チャレンジだすwww

あ、あああ!
よくぞ気付いてくださいますた!
私のココロの流れそものもなんすけど
最初大敬(ありがとうございまつ(*´∀`)のつもりで
で、アレレ実は違った?!
みたいのを目指してまつ(*´∀`)

うまくイくかどうか分からないので
ネタバレ的回答はギリでココまででv

レス遅くなりましたーっ!!
今日もお越しありがとうございますー!



2010/06/06(日) 01:38 | URL | ベラ #-[ 編集]
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