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じゃじゃ馬ならし(26)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「俺からしたらお前がこんなエロビさながらに快感に流されちまうよなヤツだったなんて……心配んなったくらいだよ」
「心配?」

 一体何が心配なのかと、相変わらずの眉を寄せた険しい表情で山中を見た。

 そこには、山中の甘い笑みが大敬を待ち受ける。

 その笑みを描く形の良い唇から、えもいわれぬ色気が垂れ流されている。大敬は思わずどきまぎと目を逸らし、不貞た表情で再び俯いた。

「他のオトコに付け狙われた挙句、ヤられちまうんじゃねぇかって」
「な……! んなの、あるワケねーしっ」

 思いの丈を嫌悪の表情に乗せて、山中の心配を全否定した。

 そんなことは心底有り得ないと思うし、この自分がやすやすと男に乗っかられてたまるものか、とも思う。

 今までそもそも大敬に乗っかろうとした男がいなかった。

 大敬自身、好きになるのは同性ばかりだったが、どちらかと言うと大人しめだとか、控えめだとか、そういうタイプばかりを好きになってきた。人に注目されやすい自分に声を掛けられた彼らは、それだけで嬉しそうに大敬に寄り添ってくれた。……と思っていたのは大敬だけだったのかも知れない、と今となっては言わざるを得ないのだが。

 ――じゃあ山中は、一体何なんだ。

 思い出したくもない、二度の行為。確かに大敬は、彼を拒めず、流され、与えられる快感に喘ぎさえした。

 きっとそれは、フラれて一か月という、悪い時期だったからに違いない。それに、彼は上司だ。

 そう結論づけて、大敬は一人微かに頷いた。

「これから俺に愛されて、ますますオトコが上がってくはずだから、余計にな」
「はっ? なっ、にを、言って」

 山中はせっかく結論づけた大敬の答えを一蹴するように、あっけらかんととんでもない言葉を吐いた。


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参考:貴史×生


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また間に合いませんですたorz


コメント
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2010/06/05(土) 15:10 | | #[ 編集]
オレ様も逆にw
>秘密コメ↑Aさん(*´∀`)

強気でオレ様も健気に思えてくる罠てヤツすねwwwww
スキな相手にツンし続けるのも
オレ様し続けるのも
案外忍耐が要るのかもすw
ある意味忍耐力なるカプになりそなヨカーン(?)

あ、あとメルフォよりメッセージまりまとうございますた!!
気付くのが遅くなり申し訳ございませんっm(_ _)m

いつもお付き合いありがとうございますー(´Д⊂ヽ
引き続きのお付き合いよろすくおながいいたします(*´∀`)

2010/06/07(月) 12:15 | URL | ベラ #-[ 編集]
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