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じゃじゃ馬ならし(27)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「誰しも正しく愛されれば輝いてくるんだよ。見ろよ吉森。最近スゲェ色気出てきてんじゃねぇかよ。それも含めてお前じゃダメだったってことだよ」
「……、そんな……」

 山中が、さらに追い討ちを掛けるような言葉をたたみかけた。

 突然出された名前にズキリと胸が痛む。

 かつては恋人だと思っていた男の名。

 大敬だって、分かっていた。

 彼は最近、眩しいまでに輝いて見える。

 傷つきたくなくて考えないようにしてきたが、おそらく彼は、誰かに正しい形で愛されるようになったのだろう。

 大敬でない、別の人間に。

「……、んな、人の傷、抉るような……」

 山中の本意が解からない。

 大敬を想っていると、今しがた言ったばかりなのに、大敬を傷つけたいのかと思わせるような言葉を選ぶ。

 前の男云々よりも、そのことが大敬を傷つけた。

 けれども大敬はそれにさえ気づかないまま、唇を引き結んでおし黙った。

 しゅんと俯く大敬の肩に、山中がぽふりと手のひらを置いた。

「だーから。お前にも、『あ、吉森じゃなく、山中サンだったんだ』って。思わせてやるよ」

 ここへ来てまでこの流れへと導かれるとは思いもよらず、またぴくりと眉を寄せた。

「要らね……っ、んっ、んンッ」

 反発の声もそこそこに、肩を引き寄せられ、重なった山中の唇に、声を奪われる。

 もがもがと暴れるのも束の間、山中の巧みで優しい舌先に宥められ、数秒の口づけののち、唇が離れる頃には頬を僅かに紅潮させる大敬がいた。


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参考:貴史×生


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また間に合いませんですたorz


コメント
 山中さんだ! て、気付かせてやってください~~~!!
 ん~~~エロ上司!(←褒め言葉)
 飴と鞭を使い分けてるというか、傷付くようなことを言った後に、このセリフ…。
 もうホント、山中さん、ラブっ!

 あ、このお話、エントリ1111ですね。
 ぞろ目もラブです。
2010/06/06(日) 15:30 | URL | 如月久美子 #-[ 編集]
気付くのはいつになるやら(;´Д`)
>如月さん(*´∀`)

こんばんわ~いつもお越し&コメありがとうございます!
レス遅れがちでほんと申し訳ありませんアセアセ(;´Д`)

山中てばこんだけ強引に口説いておきながら、
万全じゃないのでアホですw
今夜ちょとやらかしますが
大した波乱になりますかどうか……w
そんな山中にラブコールあざす!!
とにかく最後まで書ききれるようがんがりマッスル(´Д⊂ヽ

あ、エントリ1111!ほんとだありがとうございます!
これからもいろいろよろしくお願いします!ラブ!(*´∀`)
2010/06/07(月) 22:50 | URL | ベラ #-[ 編集]
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