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雨がやんだら(20)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写です。18禁でお願いします。


「も……、っ……ん……イく……」

 歩がびく、と顎を跳ね上げた。晒された喉元に噛み付くように口付ける。ぁ、と短い声と共に身体を震わせて、歩は慎治の手に白濁を吐き出した。

 手の中の温もりまでも愛しい。歩から手を離して掌を見つめ、伝い落ちそうな白濁を思わず手首から舐め取った。

「あ……イイってんな事……」

 歩が照れ臭そうにその手首を取って慎治を押さえ付ける。歩を見上げると、真っ直ぐな歩の視線が返ってくる。たったそれだけの事がそこはかとなく幸せに感じて、慎治はふと目を細めた。もう片方の手で歩の後頭部に手を掛けると、歩自ら引き寄せられるように顔を落としてきた。再び唇を重ねると慎治の口内に残っていた自分の味に、歩はう、と顔をしかめた。お前のだよ、と慎治は笑った。

「つかさ、慎治さんイってねーし……」

 歩が慎治の掌を拭うためにベッド脇のティッシュを取りながら、少し不服そうに口を尖らせる。慎治は歩の頬を撫でながら、取られた手を歩に委ねた。

「あー……つい……」

 感じてない訳ではない。むしろ今までにないくらいに満たされた温かくて深い官能。けれども歩の切羽詰まった表情が愛しくて、つい歩を感じさせる事に専念してしまっていた。

「お前が可愛くて……」

 ごめんごめん、と歩の尖った唇を摘んだ。

「慎治さん、今度はちゃんとするから」

 唇を摘まれたまま歩が言葉を返す。

「……慎治さんもヨくなってよ」

 唇を摘む慎治の手を取って、歩がその指先に唇を押し当てた。

 その仕種に柄にもなく顔が熱くなって、いつもの軽口も出てこなかった。

 片膝を立て脚を開くよう促され、歩はベッドの縁に下りて膝立ちになった。歩は用意してあったローションを掌に出し、温まる前に慎治の背後に塗付けた。その冷たさに身体が震える。

「つ……めてぇって」
「ごめん」

 さして悪く思ってもなさそうな声が歩から返ってくる。……ったく、と心の中で毒づき、苦笑する。嚢の付け根から背後までを指でなぞるように撫でられ、慎治の体温でローションが馴染んできた所でつぷ、と指が挿し込まれた。まだ浅く侵入しただけの指先がゆっくり上下左右に動き、一週間余で閉ざした襞を少しずつ解してゆく。前回より丁寧でゆっくりなその動きに気持ちが焦れる。体内に挿し込まれた異物に背筋を粟立てながらも、その緩慢な動きに自ずと腰が動き出した。


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コメント
リーバァ!(*´∀`)⊃☆⊂(´∀`*)

…て言っちゃう雰囲気台無しな私でごめんなさい、
…謝りつつも言っちゃう私でごめんなさい、

ベラさん、次はゼヒとも歩ロストバーjn編を切望!

こ、こんな※残していいのかな…;
しかし、ムショーに歩が啼かされる図が見たい妄想に…
2007/11/27(火) 23:36 | URL | ハナ #ZJmJft5I[ 編集]
ハナさーん!
ハナさんの更新ないとやっぱサビシス(´・ω・`)
来てくれてありがとう(´Д⊂ヽ
このカポーは最終的にはきっとリバァ~
でも歩がウケは結構フツウなんじゃないかとも。
慎チンフツウに巧そうだし。
っていうか巧い設定だし(私が書いてるんだったw)
でもリク貰っちゃったし
パパガンバっちゃおうかなぁ~
26歳×16歳ですが捕まりませんか?wwww
27歳×17歳ならダイジョウブかな?(何が?)

リバるにはきっかけが必要すね…ううむ…ニマニマどうしよかなイベント事かなそれともまた当て馬かなああなんか楽し…
萌え投下あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!
2007/11/28(水) 00:19 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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