好きすきスキと言わせたい（21）(R18)

「怜史……好きだよ」
「榛名さん……」

　やっと聞けた言葉。全身がどくん、と脈打つ。けれどもその感動に浸る間もなく再び榛名が腰を使い始めた。

「榛名さん……も……マジ外して……抱かせて」

　榛名の前に腕を差し出すと、榛名は笑って手首に絡まったシャツを引っ張った。戒めが解かれるとすぐ起き上がり、漸く自由になったその手で榛名の背をかき抱いた。

「ぁっ、怜、史……不安にさせて……」

　ごめん……、と間近で囁いて、榛名が怜史の首に腕を絡めた。


「榛名さん……俺を泣かせてーの？」

　本当に泣きそうだったから、茶化すように言って誤魔化した。こんな場面でそんな事を言う榛名が憎らしい程愛しくて、双丘を掴んで思い切り腰を打ち付けた。

「そ、んなつもりは……、ぁっ、っん」

　続けて何度も突き上げる。榛名は怜史に全体重を預け、怜史が支えるのも難しい程に背を跳ねさせて乱れた。

「榛名さん……」

　何度目かの突き上げで、支え切れずにそのまま後ろへ、榛名の背をベッドに落とした。すぐに両足を抱え上げ、怜史を締め付ける榛名の襞を振り切って榛名の中を掻き回す。

「あ、怜史、もっと、っぁ、んっ」

　榛名が怜史の腰を掴み、怜史を引き寄せようと爪を立てる。

「どっちをもっと？　コッチ？　それとも好きって、もっと聞きたい？」

　榛名の返事を待って、怜史は榛名から猛りを先端ギリギリまで抜いた。榛名の指先が、腰に食い込む。




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