24/7(twentyfour-seven)（10）(R18)

「これじゃどっちが口説いてんのか分かんねぇな」
「……、ん……好きだよ、享一……」
「泰司、シート倒せよ」
「え……」
「明るくなるまでには終わらせねぇとな」

　不敵な笑みを浮かべたいつもの享一が、微かな月の青い光を頼りに腕時計を見る。何時？　という泰司の問いに、十二時、という答えがキスと共に返ってきた。

「マジでここでヤんの？」
「家帰るまで我慢できねぇだろ？」
「……俺は今朝のキスからコッチずっとしたかった、っての」

　シートを移動しようと重心を変える享一の身体を引っ張ってその動きを助けながら、泰司はゆっくりとシートを倒した。


　全列動かせばフルフラットにもなるシートだが、今は目一杯倒しても真っ直ぐにはならない。ベッドに比べてかなり手狭なそのシートに享一が腕と膝を泰司の脇に突いて泰司に覆い被さった。唇を重ね、互いの舌を添わせるとあっという間に身体に火が灯る。下着の中で泰司の雄がその存在を主張して張り詰める。座り心地を考えて身体に沿うよう設計されたシートに身体が沈んで思うように身体が動かないのがもどかしい。

「ん……、動きにくい……」
「……のワリには感じてんじゃねぇ？　……動けねぇのが逆にイイ？」

　キスを繰り返しながら、その合間に囁くように言葉を交わす。享一がデニムの上から泰司の中心を撫でた。厚い布越しに伝わる微かな愛撫にすら、その熱を煽られてびく、と腰が跳ねる。

「っ……だって……」

　朝から濃厚なキスを落とすだけ落として泰司だけ部屋に残された。一人で処理したけれど、返ってその物足りなさに身体は享一に焦がれていた。ドライブ前の享一の感情に任せたキスも、泰司をただ煽っただけだった。

「早く、欲し……」

　享一の背に回していた手を滑らせて、手探りで享一のベルトを緩めた。中に手を差し入れて、直に享一の猛りを握る。享一の雄もまた既に熱く血を滾らせていた。




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羞恥プレイ的過去作品享一×泰司シリーズあります。
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