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トモダチ、卒業します。(2)(R15)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※15禁でおながいします。

「んっ、……、ん……っ」

 巧みに動く木戸の舌におびき寄せられるように、下肢に血が集まり出す。舌を絡め取られ、唾液が奪われる。鼻から自分のものとは思えない甘い声が漏れ、下着の中で息づき始めた猛りを木戸に擦り付けようと、知らず腰がゆるゆると動いた。

 太一が大人しくなったところを見計らったように、ちゅ、と小さな音を立てて木戸の唇が離れた。

「は……ぁ……」
「この四年間、お前だけやったって言葉に嘘はないから。……信じろよ」
「ん……」

 耳元で囁く木戸の声が気持ち良くて、背がぞくぞくと粟立つ。官能の熱で早くも潤みだした視界で木戸を見上げ、太一は洗脳されたようにコクリと頷いた。甘い痺れに全身を侵されて、もう既に何かを考えるのが困難になり始めている。

 身体は甘い毒が回ったように重怠く、なのに身体の表面はどんどん研ぎ澄まされて、首筋に穏やかに振りかかる木戸の呼吸にすら過敏なまでに身体が反応して全身が震えた。

「なんか……変やねんけど……お前今俺にクスリとか飲ませた……?」
「んなワケあるか。キスだけでそんな感じてんのか太一……?」

 自らのその言葉を確かめるように、木戸は太一を見つめながら太一の首根から耳下まで、舌をざらりと這わせた。木戸の舌に操られているかのように、太一の身体が仰け反る。

「っん、……んっ」
「お前がそんなに快感に弱いて分かってたら、もっと早ぅに実力行使に出てたのに……」

 ダイジにし過ぎたな、と苦笑して、木戸は太一の腰元から服の中に、手を滑り込ませた。肌を直に触れられる。脇腹から肋骨をなぞり、手探りで胸の突起に行き着くと、その場所を太一に知らせるように指の腹でそこを押した。周囲を指先で擽られると、そこはすぐに芯を持って勃ちあがった。




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ホテルに来るまでの経緯。→これで、卒業。


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