トモダチ、卒業します。（13）（R18)（完）

「まあええか」
「何が？」
「俺がお前の初めてやのうても許したる」
「……そらおおきに」

　冗談混じりで木戸が返し、またキスを落とす。そしてふと、木戸は真顔になった。

「太一、……覚悟せぇよ」
「……何を？」
「俺はもうお前と元のトモダチみたいな関係に戻るつもりないから」
「ん……俺も、そう思てた」

　――木戸も同じ事、考えてた。

　安堵したと同時に、ダイジョブや、と己の決意を、キスと共に木戸に伝える。

「何でもする。だからお前は、ずっと俺のモンでいろよ」
「……ん。お前はどやねん？　俺だけのモンでいれんの？」
「当たり前やろ。どっちが先好きんなったと思てんねん。……やっと、手に入れたのに」

　あほやな、と苦笑しながら、木戸が抗議のように太一の鼻先を口に含めた。太一は擽ったそうに笑う。

「太一」
「ん……？」
「このままもっ回しよ」
「……先パンツ洗ってから、かな。延々ヤってたら乾かす暇なくなりそうや」
「わぁった。……俺が洗(あろ)て来たる」

　名残惜しそうに木戸が身体を引いた。太一の中から、木戸の体積が去ってゆく。去っていった木戸と一緒に、木戸の放ったものがたらりと背後から零れる。

「……ん、……」

　吐精で熟れた粘膜は、その僅かな刺激にも過敏に反応し、太一は身体を震わせた。

「あとでちゃんと、中全部出したるからちょっと我慢しといてくれ」

　快感の余韻を堪える太一に待っててな、とキスを一つ残して、太一の下着を持った木戸がバスルームへと消えてゆく。その背をじっと見送って、あとで、っていつや、と零しながらも幸せな吐息を一つ、そっと吐いた。


　――トモダチ、卒業か。――ほんでコイビトの、始まりやな。

　コイビト、と呟いてみた。それだけで、頬が幸福に緩む。バスルームから聞こえて来る水の音を聞きながら、太一は静かに目を閉じた。



おわり



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ホテルに来るまでの経緯。→これで、卒業。


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延々エロ、やっと終わりましたwwwwww
この二人は別シチュでももう一話、脳内で出来上がっていますが
ま　た　エ　ロ　か　(；´Д｀)な内容なので少し時間をおいてまたお目にかかりたいと思いますｗ
ほぼ全話エロのみのこのお話に最後までお付き合いいただき
あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う！ございまんた！