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バックヤード・シンドローム(5)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁描写ですw よろすくおながいします。


「っは、っぁ、……っ」

 慎治さんの背がしなる。ワイシャツの背中にできるシワが、いやらしさをそそる。俺はすぐに腰を使い出した。声を堪えた慎治さんが、縋るように机の端を掴む。

「歩、……っ、いつもよりデケぇ……っん」
「そ、かな」

 慎治さんの中も、いつもより熱い気がする。絡み付く慎治さんを振り切って打ち付けると、俺はあっと言う間に高みへと上ってゆく。

「慎治さん、イって」

 俺は慎治さんの猛りに手を伸ばした。熱く滾った慎治さんを握って、射精を促すように扱いた。

「んっ、っ、ぁっ、服、……歩っ」

 ワイシャツの裾が前に少し掛かってるのが気になるのか、慎治さんが俺の手首を握った。

 このあとまだ仕事があるんだから、汚すワケには行かない。分かってるけどなんとなく、それすら忘れるくらいに乱れて欲しい。

「俺が手で受ける」

 俺の手を制する慎治さんの手を外して机の上に置いた。また慎治さんを扱きながら、背後からは強く打ち付けて慎治さんの中を掻き回す。俺にこうされたら慎治さんはすぐにイく事を、俺は知ってる。

「ん、ぁっ、歩、マジでも、……っく、イく……っ」
「ん、俺も……っ、ん」

 射精を来した慎治さんが俺を締め付ける。イく瞬間の慎治さんに、いつも俺の全てが囚われる。一際強く打ち付けて、俺が慎治さんの中に出すと、同時に慎治さんも、顎を跳ね上げて俺の手の中で、射精した。

「は、……っ、……」

 呼吸もまだ整わない慎治さんが机に突っ伏したまま、左手首の時計をちら、と見た。

「……時間気になるんだ」
「……たり前だろ……っ」

 慎治さんから身体を引くと、去ってゆく俺を引き止めるように慎治さんの中が収縮して、慎治さんは小さく震えた。一緒に俺の放ったものが出てくる。それを机の上にあったティッシュを取って拭き取って、慎治さんの精子で濡れた俺の掌も一緒に拭った。慎治さんが向こうを向いてる間にと、慎治さんの背後に指を挿し込んで中に残る俺の出したものを掻き出した。その間慎治さんは拳を握り、快感の余韻に堪えていた。

「俺とキスするより先に時計見るくらい」

 俺が指を抜くと、一つ大きく息を吐いて、慎治さんの身体はやっと弛緩した。それから慎治さんは少し気怠そうに身体を捻って、俺の方を向いた。

「……どしたんだよ、歩?」

 少し眉を上げて、俺に笑みを向ける。

「俺と仕事と、どっちが大事?」

 定番の痴話喧嘩の台詞。困らせるのは分かってるけど冗談口調で訊いてみた。

「お前が辞めろって言うんなら仕事くらいいつでも辞めてやるよ」

 即答だった。いつもの慎治さんの調子だから言い方は軽いけど、きっと俺が言ったら慎治さんは本当に仕事を辞めてしまうだろう。こんな慎治さんに、俺は一体何を言わせたいんだろう。

 俺は慎治さんを抱き締めた。

「言わねーよ、そんな事」

 好きだよ慎治さん、と全身で伝えた。慎治さんは笑って俺を抱き締め返し、俺の背を優しく撫でた。





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