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ただ、それだけ。(19_穂積)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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ただ、それだけ。(19) の穂積視点です。
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「じゃ、……、……」

 野田の部屋の前。野田が今夜も穂積からの言葉を待つように、一言発したきりその動きを止めた。物欲しそうな瞳。この後の情事を期待して上気する頬。

 四度の行為で充分過ぎる程知った。野田の身体は、いやらしい。きっと、自分相手じゃなくても野田はこうなっただろうと、穂積に思わせる程に。

「――野田さん、……」

 野田が欲しい。心ごと。その名を呼んだだけで身体を震わせる、官能に流されやすいこの人を。分かって欲しい。好きになったのは、その身体が理由じゃない。

「……」

 黙ってしまった穂積を見詰める野田の瞳が不安に揺れる。

「野田さんからは、俺に……何か言う事は、ありませんか」

 ――俺を、乞い求めてみて下さい。心が手に入らないのなら。あなたの方から、俺が欲しいとその身体を差し出してみて下さい。あなたなら、やるでしょう?

 野田の頬に、手を伸ばした。指先が頬に届く数ミリ手前、野田に触れずに動きを止めた。

「ぁ……」

 ――ほら、早く。

 言葉を発しようとする野田の唇がわななく。目は潤み、肩で小さく呼吸をする。それなのにその髪だけが、野田と何も関係ないかのようにさらりと流れていた。

 こくりと、喉仏を上下させて野田が唾液を嚥下した。

「穂積……」
「――はい」

 野田が穂積の手に、震えるその手を重ねた。やっと、野田の頬に触れる。野田の熱い頬。それなのに、指先は冷たい。

「……来て。して、欲しい……」
「はい……」

 ――俺の身体なら、喜んで差し上げます。

 胸の苦しさは小さな吐息とともに封印した。浮かぶのは切ない微笑。それでも穂積は、自力で立てなくなった野田を強く抱き留めた。


 野田の手からカードキーを取り、野田の部屋のドアを開けた。中に入った途端、この身体をどうしてやろうか、と野田を抱き留める手を離した。すると野田は、穂積の足元に崩れるように蹲(うずくま)った。





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コメント
【秘密秘密】拍手コメレスv【あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ですv】
>o-iさんv

そですね結局ホジュミンの勝利に落ち着いたって感じすねwwwwwww
カラダで懐柔、快感に弱い流されウケあゆにぃには
一番良い手だったみたいすwwwwwwww大☆成☆功v
あゆにぃは素質アリアリだったバリウケタンなので
ホジュミンとエチーした1度目から自己開発開始w
そのあときっと何度となくブハッゲホゴホ……
ホジュミンの所為にしてるあゆにぃですが
ホントは自分でやらしいカラダを作り上げたのですたーwwwwwww
歩は慎に出会うまで兄の事が好きだったので
ずっとにぃにぃとヤりたいと思ってたので!!!
歩の想像の中では兄のエロい姿は結構容易に想像できたり
するんじゃないかと!思います!!どうでしょうかwwwww

んでレス纏めさせていただきます!!!!!

甲子園!!!行ってらっさったんすか?!!!
てことはoさん関西人すか?!!!わーい( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
(違ったらスイマセン;)
今日ちべんの試合あったんすねwwwwwwww
またしてもすっかりチェキ忘れてますたwwwwwwww
勝ったんですねvんじゃ次負けそうなら
私も張り付きますwwwwwテレビにwwwwww時間的に可能ならwwwwwww
出ろ~~~出ろ魔法~~~~~(念)
タノシミすね!!!!
報告ありがとうございますっ!!!!
2008/08/10(日) 01:41 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/08/10(日) 11:49 | | #[ 編集]
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