コト、と小さな音を立ててマグを机に置いた河辺が、振り返ってナツメの顎に手をかけた。ナツメはまっすぐ、河辺を見上げた。
「なに、ヤんの?」
「いいだろ?」
河辺が、ナツメの座るソファに膝を乗せた。ゆっくりと、河辺の身体が下りてくる。肩を緩く押されて、ナツメは抗う事なく背をソファに預けた。
「なに、ヤんの?」
「いいだろ?」
河辺が、ナツメの座るソファに膝を乗せた。ゆっくりと、河辺の身体が下りてくる。肩を緩く押されて、ナツメは抗う事なく背をソファに預けた。
「ここ、学校……っん」
シャツの裾から河辺の手が差し込まれると、ナツメの身体はぴくん、と震えた。その手の冷たさに、ナツメの身体は返って熱を持つ。
「さっきからなにらしくねぇ事言ってんだっつうの。鍵なら掛けてあるって」
「んっ、けど……っ」
「なに、松田の事が気になんの? どっちにしてもそんなタマじゃねーだろ?」
「んっ、ちが……ぁ」
パンツの厚い布の上から中心を撫でられて、あえなく落ちた。
――らしくねぇ、か。そだな。
自分の上に重なる男に、いつだって抗う事ができなくなる。
そしてナツメを襲うのは、いつもの感情。
――こんな俺を知ったら、和大だってすぐに離れてゆく。
ふと脳裏を過ぎったその名にああそか、と自分の気持ちを改めて思い知る。
――いつの間にか、また恋に落ちてる。
「んっ、……っ」
「相変わらず……エロい身体」
触れられて、身体は快感を追い求め始める。
河辺の重みを受け止めながら、ナツメは和大がなぞった傷跡を、その頬に思い返していた。
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シャツの裾から河辺の手が差し込まれると、ナツメの身体はぴくん、と震えた。その手の冷たさに、ナツメの身体は返って熱を持つ。
「さっきからなにらしくねぇ事言ってんだっつうの。鍵なら掛けてあるって」
「んっ、けど……っ」
「なに、松田の事が気になんの? どっちにしてもそんなタマじゃねーだろ?」
「んっ、ちが……ぁ」
パンツの厚い布の上から中心を撫でられて、あえなく落ちた。
――らしくねぇ、か。そだな。
自分の上に重なる男に、いつだって抗う事ができなくなる。
そしてナツメを襲うのは、いつもの感情。
――こんな俺を知ったら、和大だってすぐに離れてゆく。
ふと脳裏を過ぎったその名にああそか、と自分の気持ちを改めて思い知る。
――いつの間にか、また恋に落ちてる。
「んっ、……っ」
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