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Fly Me To The Moon(18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「俺、ナツメさんのこと、スゲェ好き」

 頬から全身へ、熱が広がってゆく。息が苦しいのは、どうしてなんだろう。彷徨う視線を少し躊躇しながら和大に向けると、そこにはナツメを真直ぐ見つめる和大の瞳があった。

「ナツメさんの気持ちは? 俺にある?」
「あるよ。……今は」

 ――そう、今は。

 渇える程に。和大が欲しい。頬に触れられただけで、こんなにも身体の中が騒ぐ。

 ――いつか、お前の気持ちも変わってしまうのだろうけれど。

 和大の視線に応えて微かに笑むと、和大がひと時ナツメに見惚れたように僅かに目を見開き、そして目を細めた。

 ――今ここにいる俺は、和大が欲しい、と思ってる。

 言葉にする代わりに、和大の腕に手をかけた。その腕の線をなぞるように手のひらを滑らせると、和大は僅かに顎を上げ、小さく唇を開いた。

「そっか。いいのかな、俺……」
「もういいよ黙ってやれよ」

 ――今くれた言葉で充分だから。

 ナツメは和大の背に腕を回し、その身体を引き寄せた。

 唇を重ね、和大の唇を舌でなぞる。唇を開くようにと促し、小さく開いた和大の唇の間に舌先を忍ばせた。並びの良い和大の歯列を辿ると、それを追うように和大の舌がナツメの舌の裏側をそっと舐めた。

「ん……」

 舌先で、官能の火が灯る。早く、と本能が叫ぶ。閉じていた目を薄く開くと、至近距離でナツメを見つめる和大の瞳が目に写った。その瞼にそっと触れると、和大は熱を宿した吐息を零し、目を閉じた。

 無理な体勢のままの口付けに、バランスを崩して和大が床に片手を突いた。その腕を掬うように掴んで体重を預けると、和大はナツメを庇うように抱きながらゆっくりと床に背を落とした。




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ナツメが上なわけですがお分かりいただけますでしょか(;´Д`)



コメント
うっは!
ナツメさん、エロっすね!!
襲い受け、バッチGoo---じゃないっすか!ハァハァ
んもぅ、床に行き着くまでの描写で…クラクラです^m^
若者、どこで主導権を取り戻す?!
むっはー!
騒ぎつつ待ってます!!ww
2009/01/07(水) 00:09 | URL | 柚子季杏 #-[ 編集]
ぐはああああアッ――!(イき杉w)
>柚子季てんてぃ

んぁああああエロありますかほんますかんもう(´Д⊂ヽ
いつもこんなんですんませんですはいー
なんか久々でもないハズなエロなのに
既にもう書き方忘れてる気がします\(^o^)/
ワカモノは質より量でイきますか
それとも持久力でイきますか(未定な辺り既に\(^o^)/オワタ)
ナツメの予言どおり満足させられないような気満々すw
なんとか明日の更新時刻までには
それなりの文字数埋めたいと思いまアッ――!
いや毎日更新目標にしだしてだいぶ経ちますが
そろそろヤバそうすハァハァ
てんてぃにはほんといつも助けてもらってます
まりがとんございまアッ――!
引き続きのお付き合いを今夜もお願いして
コメを〆させて頂きたいと思いまアッ――!(;´Д`)ハァハァ
2009/01/07(水) 02:26 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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