火が点いた身体は、和大を下に敷いたことで欲望がその想いごと溢れ出した。和大の頬を掴むように両手で包み、渇きを癒すように唇を求める。和大はナツメに求められるままに己を差し出し、舌で口内の愛撫に応えながら、手は優しくナツメの背を撫でた。決して技巧的ではないのに、和大の舌も手も、ナツメを心ごと溶かしてしまいそうなくらいに甘く優しく、ナツメを高みへと導いてゆく。
「ん……、……」
欲しがる子供のように。ナツメはもっと、と和大の唇と舌を貪るように食んだ。その度和大はナツメの唇を淡く咥え、舌には甘く歯を立ててナツメの官能を煽る。
どれだけ求めても求め足りないような気がして、ナツメの身体の奥が切なく焦れた。
――いつからこんなに和大を求めていたんだろう。
河辺に自覚はないのか、と訊かれたあの時にはきっともう、こうする事を望んでいた。あるいは和大が最初に頬の傷に触れた、あの時から?
キスを貪りながら、ナツメは和大のシャツのボタンに手をかけた。上から三つ外したところで、和大が上体を僅かに浮かせてその下のシャツごと纏めて脱ぎ捨てた。露になった和大の肌はしっとりと滑らかで、その肌の下には未完成ながらも張りのある筋肉が潜んでいた。
「お前……ほんと十六かよ」
視覚からも、煽られる。
身体を起こして、和大の美しい上半身に少し見入る。その胸元に指先を滑らせると、和大はぴく、と肌を震わせて、苦笑しながらナツメの言葉に頷いた。
「ナツメさんも、脱いで」
ナツメを見上げて、和大がナツメのシャツの裾を引っ張った。
和大を薄目で見下ろしながら、ナツメは自らベルトを緩めた。上衣を脱ぎ捨てると、今度は和大がナツメを食い入るように見つめた。
「ナツメさん……綺麗だね」
「……んなワケねぇよ。汚れまくってるっつーの」
――お前まで汚してしまいそうな程に。
ナツメの肌に触れようと、和大が手を伸ばす。その手を掴んで口元に運び、指先を口に含めた。和大を煽るように流し見ながら含んだ指先を舌先で辿ると、ナツメの口内で和大の指先がぴく、と震えた。
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ブレブレでほんとすいませ……orz
欲しがる子供のように。ナツメはもっと、と和大の唇と舌を貪るように食んだ。その度和大はナツメの唇を淡く咥え、舌には甘く歯を立ててナツメの官能を煽る。
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――いつからこんなに和大を求めていたんだろう。
河辺に自覚はないのか、と訊かれたあの時にはきっともう、こうする事を望んでいた。あるいは和大が最初に頬の傷に触れた、あの時から?
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「お前……ほんと十六かよ」
視覚からも、煽られる。
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「ナツメさんも、脱いで」
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和大を薄目で見下ろしながら、ナツメは自らベルトを緩めた。上衣を脱ぎ捨てると、今度は和大がナツメを食い入るように見つめた。
「ナツメさん……綺麗だね」
「……んなワケねぇよ。汚れまくってるっつーの」
――お前まで汚してしまいそうな程に。
ナツメの肌に触れようと、和大が手を伸ばす。その手を掴んで口元に運び、指先を口に含めた。和大を煽るように流し見ながら含んだ指先を舌先で辿ると、ナツメの口内で和大の指先がぴく、と震えた。
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