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Fly Me To The Moon(30)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 唾液で濡らした和大の指先がナツメの後孔に触れると、数時間前二人を繋いだその場所はすぐに綻んだ。和大がナツメの両足を抱えて、先端を入口に宛てがう。ナツメの襞はそれだけでひくひくと物欲しそうに震えた。

「ナツメさん、俺、……」

 ゆっくりと、和大が入ってくる。

「んっ……」

 欲しがる身体はナツメの意思より先に、和大を急かすように抱えられた足を和大に絡ませた。

「ナツメさんがまた俺とヤろ、って言ってくれて、スゲェ嬉しい……」
「ぁっ、……んっ」

 根元まで自身を納めた和大が、入ってきたのと同じゆっくりとした速度で身体を引いてゆく。その穏やかな摩擦が返って辛くて、ナツメは切なく眉を寄せた。

「二度目はないかも、って思ったから……」
「っ、も、……」

 先端近くまで抜いたところで、和大はまた、ごくゆっくりと入ってきた。

 激しさを求める身体には、気が遠くなりそうな程の甘い責め苦。浅い呼吸しかできなくて、意識と視界に薄く膜がかかる。苦しさから解放されたくて、早く、と懇願するように和大を見上げた。

「ナツメさんそんな……」

 締めないで、と苦しそうに笑って、ようやく和大が規則的な抽送を始めた。

「ぁ、ぁっ、和大、イイ……」

 その振幅と摩擦を深くて大きなものにしようと、ナツメからも腰を揺する。最奥まで貫かれる度、ナツメからは甘い声が零れた。ナツメの脚を抱える和大の腕を掴むように手を添えると、和大はナツメの脚を下ろして身体を折り、ナツメをきつく抱き締めた。

「ナツメさん、……好き」
「ん、和大っ、……、ぁっ」

 和大の言葉は、ナツメの心を溶かす。いつまでそんな言葉をくれるのだろう。

 ――こんな俺を、……どうか愛して。

 ナツメ自身も気付かない、心の叫びにも似た想い。和大を強く抱き締め返す事でそれを伝えた。




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コメント
ナツメさんを帰してくれた河辺さんにも、かなりきゅんきゅんきてしまったのですが、やっぱり和大くんとのラブラブが良いです~♪
ナツメさん、素直になって!
っていうか、和大くんの方がずっと余裕あり?
年下なのにおっとりしてて、そこが好きです~☆
2009/01/19(月) 13:42 | URL | 蛍 #-[ 編集]
ラブラブにはまだ少しですが
>蛍さん(*´∀`)

河辺は相当ナツメの事を愛しちゃってるワケなんですが
それに気付かないナツメは相当ニブい&罪な気がしてきますた(今更w)
和大の余裕はなんでしょか、若さの一途さゆえの
怖いもの知らずみたいなところがあるんでしょか
(バカ作者ですいませ……orz)
最後まで広い心の一途な年下攻めで参ります(*´∀`)
お付き合いいただければウレシスです(*´∀`)
2009/01/20(火) 00:03 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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