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09.白い肌を月明かりが照らし出した(1)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※しょっぱなから18禁です(*´∀`)




「ぁ……」

 怜史の上で、榛名がそのしなやかな裸体を撓ませる。

 晒された喉元に浮かび上がる喉仏は、窓から差し込む月明りに照らされて影を作る。プラチナ色にまで染め抜かれた短い髪。滑らかな白い肌。月の光に溶け込んでしまいそうだと思った矢先、その肌に朱が差す。

「あっ、怜史、イく……っ」

 びく、と小さく痙攣して、榛名が白濁を吐き出した。

「あぁ、……は、……」
「榛名さん、凄ぇキレイ……」

 今日は榛名の誕生日だった。付き合って初めてのこの日、一緒に過ごそうと二人でなんとか仕事を空けた。二人気に入りの店で食事をし、今宵はここ、ホテルのスイートで一夜を過ごす。

「榛名さん……効いてきた?」
「ん……どうかな、確かに……熱い、かも」

 いつもは涼しげな榛名の目元の縁が赤い。もともと色素の薄いその肌が、絶頂を兆して朱に染まる瞬間。怜史をたまらなく欲情させる。

 ベッドに入る前に、夜をより愉しむことができればと、媚薬入りと謳ったチョコレートを榛名に贈った。何も臆することなくそれを口にした榛名は、こくりと喉を鳴らしてそれを飲み込み、怜史の息の根を止めてしまいそうな程に艶然とした笑みを向けた。

「怜史」

 吐精で荒くなった呼吸もそのままに、榛名が怜史に身体を添わせてきた。しっとりと濡れたキスを交わし、吐息と共に僅かに唇を離す。

「いつも俺に凄くたくさんの好きをくれて俺……幸せだよ」

 鼻先が触れ合う間近の距離。目を細めて微笑む榛名は怜史の全てを溶かしてしまいそうな程に、怜史の目に美しく写る。

「ん……俺も、榛名さんにいっぱい好きって言えて」

 スゲー幸せ、と怜史も目を細めてまた唇を重ねる。そっと榛名の頬を包むと、それは確かにいつもより熱を持って、その肌の感触を怜史の手のひらに返した。





→2へ
怜史×榛名
『君と濡れたい10のお題 』




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コメント
うわー!
超懐かしい二人ですね♪
久々に会えて、何か嬉しいです(*^_^*)

ナツメさんは大ピンチですよね~。
こっちはこんなにしっぽりあんあんなのに~。
どっちの続きも気になります、べらてんてー!!
2009/01/24(土) 15:21 | URL | 柚子季杏 #-[ 編集]
久々!
 んふふ、お久しぶりのこの2人!
 会えただけでも嬉しいのに、しょっぱなからやってくれちゃってますね!
 ラブラブvv
2009/01/25(日) 10:12 | URL | 如月久美子 #-[ 編集]
お恥ずかしい過去作より(;´Д`)
>柚子季てんてぇ

あいー好きすきちょっと読み返してみましたが
一話目しょっぱなからうわーってなって
そこで最後まで読み直しするのを断念(;´Д`)
また折を見てアレも手直ししてイきたアッ――!いと思いますアセアセ
そんな二人に(*^_^*) あざす!

ナツメはピンチすw
すぐ諦める性格故大した抵抗もないまま
連れられるままに連れられて
行くトコまで行く予定でアセアセ
ああああああ(;´Д`)ってなってる
お読みいただいてる方の顔が見えそうな気がしますが
よろしければ引き続きのお付き合いよろすくですアセアセ

********************************************

>如月さん

ああああああんもう書くことないかもと
思ってた二人なんですが
お題のタイトル的になんとなくこの二人が浮かんでしまいますた(゚∀゚)アヒャ
ブっ勃てたリバフラグ、
ようやく消化するワケですが
こちらはまったりヤるつもりしてますですw
スキスキラブラブで最後までアッ――な感じでイきたいと
思います!
まったりお付き合いよろすくおながいします(*´∀`)

2009/01/25(日) 10:29 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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