「――あの時見掛けた人、だよね? 聡士の知り合いの」
「あ、……はい」
時間的に総務部の社員は全員退社していた。だからその男自らコピー用紙を調達しに来たのだろうが、そこに誰もいないからなのか、淳汰が同じ嗜好を持つと知っているからなのか、その男はおそらくいつもは己を封じ込めているであろう殻を少し綻ばせ、あの時漂わせていた色香を淳汰に忍ばせるように向けながら淳汰に話しかけた。
「あ、……はい」
時間的に総務部の社員は全員退社していた。だからその男自らコピー用紙を調達しに来たのだろうが、そこに誰もいないからなのか、淳汰が同じ嗜好を持つと知っているからなのか、その男はおそらくいつもは己を封じ込めているであろう殻を少し綻ばせ、あの時漂わせていた色香を淳汰に忍ばせるように向けながら淳汰に話しかけた。
「最近会ってる?」
「え?」
「聡士。トモダチなんだよね?」
「えぇ、まぁ……」
会っているどころか恋人という関係となり、毎日のように部屋に押しかけてくる聡士に流されるように抱かれているわけなのだが、抱かれているという立場上、淳汰はその男にそれを言い憚った。
「最近店行っても見掛けないし……聡士と会ってるならたまには俺にも連絡してって、伝えといてくれない?」
ちょっと待ってて、と言い置いてその男はその場を一旦離れた。少しして名刺を一枚携えて戻った彼が、淳汰にそれを手渡した。
「俺ナヅキ。小池七月。よろしく」
「あ、……はい。ども」
淳汰は曖昧に笑って、受け取った名刺を尻ポケットに仕舞い込んだ。
「んっ……あ……」
ずるり、と聡士が淳汰の中から去ってゆく。その淡い摩擦にも吐精で熟れた粘膜は淳汰の身体を震わせた。眉を寄せる淳汰にキスを一つ落とし、聡士はベッドを下りた。
冷蔵庫に向かう聡士の背を眺め、あの背に今日会った男――七月と名乗った――彼も触れたのか、とぼんやり考え、腹の底の方がじり、と疼くのに気付いてはっとする。聡士の過去にまで嫉妬するような己に淳汰は少し嫌気が差した。
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「聡士。トモダチなんだよね?」
「えぇ、まぁ……」
会っているどころか恋人という関係となり、毎日のように部屋に押しかけてくる聡士に流されるように抱かれているわけなのだが、抱かれているという立場上、淳汰はその男にそれを言い憚った。
「最近店行っても見掛けないし……聡士と会ってるならたまには俺にも連絡してって、伝えといてくれない?」
ちょっと待ってて、と言い置いてその男はその場を一旦離れた。少しして名刺を一枚携えて戻った彼が、淳汰にそれを手渡した。
「俺ナヅキ。小池七月。よろしく」
「あ、……はい。ども」
淳汰は曖昧に笑って、受け取った名刺を尻ポケットに仕舞い込んだ。
「んっ……あ……」
ずるり、と聡士が淳汰の中から去ってゆく。その淡い摩擦にも吐精で熟れた粘膜は淳汰の身体を震わせた。眉を寄せる淳汰にキスを一つ落とし、聡士はベッドを下りた。
冷蔵庫に向かう聡士の背を眺め、あの背に今日会った男――七月と名乗った――彼も触れたのか、とぼんやり考え、腹の底の方がじり、と疼くのに気付いてはっとする。聡士の過去にまで嫉妬するような己に淳汰は少し嫌気が差した。
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コメント
淳ちゃん、やっぱりタチだったプライドがある?
聡士と一緒にいたってことはナヅキはウケな訳で…
嫉妬する自分が嫌とか思っちゃう淳汰が可愛い(*^-^*)
聡士と一緒にいたってことはナヅキはウケな訳で…
嫉妬する自分が嫌とか思っちゃう淳汰が可愛い(*^-^*)
>高谷さん(*´∀`)
あいー淳じゅんはやっぱ元でもなんでもタチですたw
しばらく使ってない凸がウズウズ……とか(゚∀゚)アヒャ
愛のために二人がんがらせてみますw
あいやがんがれ(私w)
女々しいとか男らしくないとか
そんな言葉が大嫌いな二人(な設定)
そんな素振りを見せることはプライドが許さない、的流れで
イきたアッ――!いと思います(*´∀`)
なんかイミフなレスですいませんです
最後までお付き合いいただければウレシスです(*´∀`)
あいー淳じゅんはやっぱ元でもなんでもタチですたw
しばらく使ってない凸がウズウズ……とか(゚∀゚)アヒャ
愛のために二人がんがらせてみますw
あいやがんがれ(私w)
女々しいとか男らしくないとか
そんな言葉が大嫌いな二人(な設定)
そんな素振りを見せることはプライドが許さない、的流れで
イきたアッ――!いと思います(*´∀`)
なんかイミフなレスですいませんです
最後までお付き合いいただければウレシスです(*´∀`)