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偏愛エレジー(14)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁でおながいします。





「ん……、……」

 何度も角度を変えて唇を確かめ合い、互いに互いを昂ぶらせる。キスを交わしながら、尚大が位織のシャツのボタンを緩めてゆく。その指先が位織に触れる度、薄い布越しに位織の肌は官能に粟立った。

 上衣が取り去られ、肌が露になる。尚大の纏う空気に直に触れた肌は、薄い皮膚の下で尚大を求めてざわざわと騒いだ。

 腕を伸ばして、尚大のベルトを緩める。デニムの前を寛げて、そのまま下着の中に手を滑り込ませた。中で息づき始めていた尚大の雄をやんわり握ると、その熱に早く貫かれたいと位織の身体が焦れる。自ずと腰がゆるゆると揺れた。

「位織さん、やらしいね」

 位織の手のひらに猛りを押し付けながら、尚大がいつもの表情で微かに笑う。

「そ、……んなこと……」

 尚大も位織の下肢に手を伸ばし、片手で器用に位織の前を寛げた。下着の上から猛った位織の熱源に触れ、下着に位織が零した蜜の湿り気を感じると、尚大がほら、と笑った。

「そんなこと、ないことねぇっしょ?」
「ぁ……」

 羞恥で位織の頬に薄く朱が掛かる。揶揄したわけではないと位織を宥めるように、尚大から再び重ねられた唇。キスがより深いものへと変わってゆくのを感じながら、尚大の舌から与えられる快感を夢中で追った。尚大に濡れた下着の上から中心を握られ、ゆっくりと擦られた。

「……、ん……」

 ――ただ、尚大が欲しいだけ……。

 出逢ってもうすぐ二か月。毎夜焦がれたその身体に触れることができたから――。

 けれどもその言葉はそっと、胸の内に収める。そして握った尚大を、緩く扱いた。

「久々、だから……っ」

 飲み込んだ言葉の代わりに早く、と空いた片手で尚大の下肢に纏うものを下へとずらした。





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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 




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コメント
位織…健気やなぁ…(ρ_;)
位織はこの時から言いたいことをいつも飲み込んでいたのですね~。
ブラックな主人公なのかななんて思ってごめんって感じで(-o-;)
でもでもっ!念願の尚大との初エッチ…続きがドキドキです~!
2009/04/09(木) 00:37 | URL | chihiron #-[ 編集]
ブラックから徐々に健気へとw
>chironさん(*´∀`)

あいー(*´∀`)
計算で想う人を手に入れようとした罰でし(*´∀`)
でも尚大は悪い男ではないので
位織の本気を知ったらセクースはなかったと思われますw
なのでこういうやり方しかなかったのかなぁとか、結局w
位織んの受難はまだまだ(?)続きますw
まずは二人の初エロw拙いですが書けるトコまで全力を尽くします!
引き続きのお付き合いよろすくおながいしますー(*´∀`)
2009/04/09(木) 22:35 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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