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偏愛エレジー(15)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁でおながいします。







 位織の手に気付いた尚大は、自ら下肢に纏うものを脱ぎ落とし、次いで位織からも慣れた手際で衣服を纏めて取り去った。

「いいの俺、挿れても……?」

 尚大の手が、位織の中心を通り過ぎてその奥へと伸ばされた。促される前に、位織自ら脚を開いてその場所を晒す。ひっそり佇む窄まりに尚大の指先を感じると、そこは物欲しげにひくりと震えた。

「ん……」

 位織が小さく頷くと、尚大は目を細めて笑みを浮かべ、位織の幹の根元を縛めるように握った。そのまま先端に向かって縛めが滑らされる。

「ぁ……」

 尚大の指先に操られるように、位織の背がしなる。晒した喉元に、尚大の唇を感じた。柔らかく吸い上げられ、思わず声が漏れた。

 先端から溢れ出てきた蜜を尚大が指で掬い、指先に潤いを移す。背後にその手を再び宛てがうと、濡れた指先をつぷりと、位織の中へ忍ばせた。

「んっ、ぁっ、……っ」
「大丈夫?」

 僅かに身体を強張らせた位織の表情を伺うように視線を向け、尚大が問い掛ける。

「ん、平気、……ん」

 それを伝えるように位織が笑みを返すと、体内に挿し込まれた指先が、ごく浅い場所でゆっくりと回された。

「ぁ、尚大、……」

 ――もっと。早く奥まで……。

 けれども尚大の指は位織の想いを余所に、まるで位織が初めて男をそこに受け入れると思っているかのように少しずつ、丁寧な仕草でそこを解してゆく。浅い場所で抜き挿しを繰り返し、そこが柔らかくなってまたほんの少し、深くに挿し込まれる。

 位織の身体はどうしようもなく焦れ、焚き付けられた官能は位織の思考をじりじりと灼いた。




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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 




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コメント
あ~もう
位織さぁん、あんた色っぽ過ぎるよぉ~(*´Д`)ハァハァ
誘い受けの小悪魔的なのも良かったですが、翻弄されていく姿が何とも!
アリガトウゴザイマス・:*:・(●´Д`●)・:*:・みたいな?
あぁ、こうして切ない恋は数年に渡って続いていくのですね~。
うぅ、この後どんな風に乱されるのか、ドキドキです♪
2009/04/10(金) 00:56 | URL | 柚子季杏 #-[ 編集]
あぁんまりがとんございます(´Д⊂ヽ
>柚子季てんてぇ

位織色っぽさありますでしょかすいませんあざす~っ(;´Д`)ハァハァ
一応河辺はナツメが他の男と出かけてくとこを見て
軽く傷ついて手近な位織に手を出してる流れ……なんすけど
どうにも河辺を慰めることができてるよな気がしません……!!!orz
位織の言葉遣いがどうにも私にはナヨナヨして見えて
ほんとはもうちょっと男らしくさせたいのに
多分私の中のインテリ層争いを好まない人たちの(?)
口調ってこんなんちゃうかな、ってステレオタイプにより
どうにも色々もどかしいです(いつもかw)
位織んの受難(?)はまだしばらく続きます(*´∀`)
エロもあとちょっと続きます(゚∀゚)アヒャ
引き続きお付き合いいただけたらウレシスでアッ――!
ハァハァ
2009/04/10(金) 23:12 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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