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偏愛エレジー(16)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁でおながいします。







「んっ、っ、尚大、も、いい、から……」

 追い詰められ、視界が熱で潤む。手を伸ばして尚大の雄を握り、早く、と懇願した。

「このままだとまだ痛ぇよ?」

 腕の中で乱れる位織を愉しんでいるのか、けれども尚大の目元にも情欲を見て取れた。体内に挿し込まれた指が左右に振られ、不意にくい、と曲げられた。途端に位織の身体が跳ねる。

「あっ、んっ、尚大、いつもそんな、……」

 ――誰を抱く時もそんなに丁寧に愛撫する……?

 愛されていると勘違いしてしまいそうな程に位織を大切に抱こうとする尚大の指遣いに、堪らず位織は涙を一筋零した。

「位織さん」

 心配そうな尚大の声が耳に届く。

「いい、から……」
「ん……」

 頬に、尚大の手のひら。流れた涙を拭う優しい仕草にまた泣きたくなる。溢れる涙の代わりに位織はそっと、濡れた吐息を零した。

 不意に、指がもう一本、挿し込まれた。

「あっ、尚大……もう、ほんと、に……」

 震えて覚束ない手で、握った尚大を己へと導いた。尚大が目元を綻ばせたのが微かに見えた。位織の体内を確かめるように、二本の指がぐるりと回る。そしてゆっくり、その質量が去って行った。

「んっ……」

 焦れて過敏になった身体。その淡い摩擦にさえ、駆け抜ける快感に身体が震える。跳ね上がった顎先に一つ、キスが落とされた。

 足元で、尚大が一人動く気配。ゴムを使うのか、とぼんやり察した。

 脚に、尚大の手が掛けられた。位織自ら脚を開く。

「位織さん、挿れるよ」
「ん……」

  焦れる程に丹念に解され柔らかくなった背後に、尚大の先端を感じる。同時にぐ、と尚大が入ってきた。




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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 




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