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偏愛エレジー(34)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁的描写アリです。よろすくおながいします。







「ぁっ、んっ」
「位織……」

 友永の猛った雄に、身体の内側、粘膜を余すところなく擦られる。

 揺すぶられ小さく喘ぎながら、どうしてこんなところをこんな風にされて、自分からこんな声が出てしまうんだろう、と位織はぼんやり思った。しかもそれを位織に施しているのは、もはや気持ちのない相手なのに。

 一番敏感な場所を何度も抉るように突き上げられるうち、あっという間に限界が訪れる。

「んっ、ぁっ、も……」
「位織、もうイきそうなんですか」
「んっ、イきた……あっ」
「ここはこんなに私を求めているのにどうして……」
「ぁっ、イく、イかせ……っ」

 けれども友永の言葉は、持て余すほどの快感に視線すら虚ろになった位織には届かない。友永は、ただひたすらに快感を追うだけの位織を、背後からきつく抱き締めた。

「んっ、ん、っん、ぁっ、あぁっ」

 友永に縛められていた根元が解放される。同時に位織は、限界にまで昂ぶっていた熱を吐き出した。






 また春が来た。

 尚大に出逢い、彼に恋してから二度目の桜の季節。

 昨年の春から位織はある重電メーカーの開発研究員として勤務していた。

 尚大は無事大学を四年で卒業し、この春から公立高校の数学教師として働き始めた。

 二年間続いた、気持ちのないままの友永との関係。

 この四月になって初めて友永に抱かれた今日、位織はそれを終わらせるつもりでいた。





 衣服を整えたあと、ぐったりと研究室のソファに沈む位織に、友永がいつものようにコーヒーの入ったマグを手渡した。




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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 




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2009/05/13(水) 10:42 | | #[ 編集]
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