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偏愛エレジー(62)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※引き続き18禁エリアです。









 冷えた固いフローリングの床が、直に触れる剥き出しの身体に痛い。けれども額に当たるこの冷たさが、位織の中に残る理性の最後の一欠片を引き止どめていた。何もかもを忘れて尚大を求めてしまうことができないまま、次々生まれる熱が身体の中に籠ってゆく。

 何の言い置きもなく、無言で指が引き抜かれた。緩み始めた背後がふと閉じて、ぞくりと背が粟立つ。

「ぁ……」

 内側から煽られた欲望にうち震える位織の背後で、かちゃかちゃと音がする。次いでジッパーを下ろす音。これでやっと尚大の質量に満たされるという淫らな期待に、触れられもしない位織の中心から滴が溢れ、床に蜂蜜を落としたような、とろりとした小さな丸い水溜りを作った。

 けれどもそこから、尚大から動く気配が途絶えた。位織の後孔はひくひくと、もの欲しげに何度も収縮を繰り返す。不安に駆られて、位織は潤んだ瞳で尚大に視線を向けた。

「――待ってた?」

 黙ったままじっと位織を見下ろしていた尚大と目が合うと、尚大の瞳の奥が鈍く光った。

「あっ、っ……」

 腰が再び掴まれたと同時に、背後から脳天まで串刺されたような強い衝撃。視界に閃光が走り、顎が跳ね上がる。腰を掴み直されて、そのまま激しい抽送が繰り返され始めた。

「あ、ぁっ、んっ、っ、……っ」

 奥まで強く穿たれるたび、堪えきれずに小さく声が零れる。優しく位織を抱いてきた今までの尚大は、どこにもない。ただ尚大の欲望を満たすためだけのようにも思えるこの行為こそが、けれども位織にとっては、何より尚大に求められている証であるかのような気さえする。

 ――俺はきっと尚大に、こんなふうに抱かれてみたかったんだ……。

 尚大の激情。

 これこそが自分が今まで欲していたものだったんだと、位織は今、確かに実感した。





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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 



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みなさまありがとうございますた(´Д⊂ヽ
みなさまのハゲましに嬉しすぎてハゲました(´Д⊂ヽ
引き続きのお付き合いどうぞよろすくおながいしますですアセアセ





コメント
きゃー、あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!でし(´Д⊂ヽ
>秘密拍手コメo-iさん(´Д⊂ヽ

わーっ激しさありますですかヨカタですー(´Д⊂ヽ
なんだか考えれば考えるほど
まだまだヌルい気がしてああああああダメだorz
ってなってましてもつろん今日もorz
いやーほんと疲弊してますアワワワ(;´Д`)
今回のエロは久々にスゲーキツいすo-iさーん(´Д⊂ヽ
書いてる人の予想以上に位織んMでもう
書いてる人にも手がつけらんないです(´Д⊂ヽ
最初はキモチが通じ合ってほんで
優しいガチューンしてああ良かったね(*´∀`)
になるはずだたんすけど
尚大激昂位織んアハン(←いまここw)尚大ヘコむ位織ん尚大ゲットだぜ
みたいな流れ……でなんとかFAにさせたいす
あああん引き続きのお付き合いよろすくです(´Д⊂ヽ

わぁ(*´∀`)
カワユスなオトコノコの成長っぷりを|д゚)カンサツwwwwww
イイすね私もしたいす(;゚∀゚)=3ハァハァ
彼を変えたのは誰かなぁ
ツンデレなお客サンかなぁ出入りの配達ドライバータンかなぁ
あああ夢が広がるすね(*´∀`)
(*´∀`*)イイワア ゜゜゜ *+:。.。:+* ゜ ゜゜*
こんど彼の彼氏をなんとしてでも見つけ出して(無茶言うw)
またワタシに報告してくだたい(*´∀`)
2009/05/30(土) 23:17 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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