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偏愛エレジー(63)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※引き続き18禁エリアです。




「んっ、っ、ぁっ、っ」

 揺すぶられ、突き上げられながら、内壁を抉るように擦られる。粘膜同士の摩擦が生み出す官能に身を浸し、快感の波に飲み込まれてゆく。

 尚大の熱を再び体内で感じることができた歓び。彼が初めて位織に見せた、激した感情。それをこの身に受け止めることができた歓び。それらが位織の胸を熱く満たし、込み上げる涙となって位織の瞳から零れた。

 尚大をもっと、身体の奥で感じたい。

 その一心で位織は力の入らない腕を懸命に張り、ゆるりと上体を浮かせた。そこを尚大に捕らえられ、身体ごと引っ張り上げられる。身体を壁に押しつけられ、また突き上げられた。

「ぁっ、っ、んっ、……ぁ」

 首根に尚大の唇を感じると同時にきつく吸われ、ちり、と痛みが走る。痕になるかな、とふと思って位織は微かに笑んだ。

 頬に尚大の手のひらが宛てがわれ、指先が位織の口内に入ってきた。その指先に、位織は夢中で舌を絡めた。

「位織さん、泣いてんの……?」

 手のひらに湿度を感じて涙を察した尚大が、突き上げる腰の動きを止めることなく位織に問い掛ける。

「ん、っ、……っぁ、……」

 位織が緩く首を横に振ると、また大きく突き上げられた。そしてそのまま抱きすくめられた。

「……昨日から一日置いて、頭冷やしたつもりだったのに……っ」

 耳元で、尚大が苦しそうに言葉を絞り出す。たった今痛みを感じた首根が、尚大の舌にざらりと舐め上げられると、過敏になった身体が快感に震えて体内の尚大を締め上げた。





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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 



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