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Sometime Butterfly(10)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁的描写続いてます。よろすくおながいします。








「いつまでも気ぃ取られてんじゃねぇよ」

 痛みを感じるほどに強くそこを吸い上げて、横井が七月を咎めるように見上げた。

「ん、……、ごめ……」

 謝りながらもう一度、下を見た。

 七月に背を向けた七斗は、横にいた女と共に、校門を通り抜けてゆくところだった。

 七月は静かに笑って、横井に視線を戻した。

「――先輩、ヤろ」
「……ん?」
「して。ここで。……最後まで」

 七月は薄い笑みを浮かべたまま、自らのベルトを緩めた。

 下肢に纏うものをまとめて脱ぎ落とし、次いで横井の前に跪いて横井のズボンの前を寛げる。下着の上から横井の膨らみを指先で辿ると、横井の腰はゆっくりと動いた。

「七月、くわえろよ」
「ん……」

 顔を落として首を傾け、下着の上から横井の幹を唇で挟む。淡く歯を立てると横井からは小さな声が零れ、同時に横井は七月のさらりと流れる髪を鷲掴みにした。

 横井自ら下着を捲って自身を取り出す。それを舌先で根元から舐め上げ、先端を口に含めた。唇で包み込み、尖らせた舌先で括れを擽りながらゆっくりと頭を上下させると、横井はあぁ……、と吐息混じりの声を零し、両手で七月の頭を掴んだ。

「七月、マジ巧ぇな……。俺とが初めてとか、嘘だろお前」

 腰を緩く使いながら、七月の口内で横井の猛りがどくんと脈を打つ。横井の言葉に僅かに気持ちが白けるのを感じながらも、己の愛撫で熱を持つ雄は、七月を熱くするには充分だった。七月は口淫を施したことで濡れた指先を自らの背後に忍ばせ、そこに指を挿し入れた。

「ん……、っ」

 挿し入れた指をぐるりと回し、まだ固く閉ざしたそこを少しずつ解してゆく。そこに男を受け入れるために。





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コメント
切ないですね
聡さんと淳さんの間で悪役に回っちゃったみたいな七月にこんな切ない過去があったとは...。
何だか位織さんのときもそうでしたが、本編読んでると脇キャラがホントはどういう人だったのかって分からないものですね~。
でも、おさまっていくそうなので、ゆっくり展開を待ちたいと思います。
2009/07/13(月) 00:44 | URL | R #-[ 編集]
アッ――!りがとうございます(´Д⊂ヽ
>Rさん(*´∀`)

あああああすいませんありがとうございます(´Д⊂ヽ
七月がなぜこんなにエロに貪欲なんだろうそのウラは、
みたいなのを思い巡らせてみるとこんなんが出てきますた
そんなワケなので実は聡×淳を書いてた時には
双子だったとか、そゆのも実はなくて……
とかそういうことはあまり言うべきでないんでしょかすすすすいませんアセアセ
アワワワほんとにこの二人ちゃんと
読んで下さる方が納得できるやり方でくっつけることができるんかな、とか
ほんと心配で夜も眠れないですが(大袈裟)
なんとか最後には!二人くっつけて完結!という目標は
果たせるように、まったり少量更新ではありますが
やりたいと思います!
こんな頼りない書いてる人ですが
どどどどどどぞ!最後までお付き合いの程よろすくおながいしますm(_ _)m

2009/07/14(火) 02:05 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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