Sometime Butterfly（11）（R18)

「もういいだろ？　乗れよ」

　自ら解す後孔が少し綻んだところで二の腕を掴まれ、引っ張られた。七月はその手に素直に従った。

　猛った雄を背後にあてがい、ゆっくりと身体を落とす。体内に男の質量を感じると、夏休みの間にそこに男を受け入れることを悦びと感じるよう造り変えられた身体は、その愉悦にぞくりと震えた。

　肌が触れ合い、男を根元まで飲み込む。中の襞が痙攣するように蠢いて、男を高みへと誘う。

「動けよ」

　ほら、と手を取られて自身を握らされる。

「ぁ……」

　促されるまま己を握り締め、七月は中の熱を自らの悦い場所へと導いた。

　腰を揺らし、自ら身体を上下させて快感を追う。横井もそれに応じるように七月を突き上げた。

　次第に昂ぶり、沸点に近づいてゆく。視界が白くなり、世界から音が消える。

　絶頂を迎えるその時。

　――あ、……。

　空に、舞い上がる二頭の蝶を見た。そこに、今遠くに見た弟の後ろ姿が重なる。

　去ってゆく、七月の元を。

「ぁっ、あ、っ、……あぁっ」

　――七斗……。

　声にはならない。

　意識の更にその奥底で、呼び止めるようにその名を叫び、七月は精を吐き出した。













　行為の後は、身体が満たされた分同じだけの虚脱感が心を占める。その場で得た快感が大きければ大きい程、後から来るその虚しさが大きくなることも、幾度も重ねた行為で知っていた。

　それはどうしてなのか。

　その理由を求めるようにまた、新たな悦楽を求める。

　そんな日々の繰り返し。

　けれどもそれはそれで、安定した日々を愉しんでいると感じていた。





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今日もブッタ斬り申し訳ありませんorz
明日もよろすくおながいします(；´Д｀)