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Sometime Butterfly(22)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁部分、今回で一旦終了す。おつきあいあざした。
 引き続きよろすくおながいします。








「はぁ、ぁ……、っ、あっ」

 吐精の余韻に浸る間も許されず、大きく突き上げられた。その直後、ずるりと水音を立て、体内(なか)から七斗が去っていった。

「んっ、っ、……っ」

 背中に熱。

 背に、七斗が精を吐いた。その熱は数度、七月の背に吐きかけられ、そして一つ、七斗から溜め息が落とされた。

「ん、ぁ、……ぁ」

 ――体内(なか)で、達かなかったんだ……。

 それをしなかったのは、七月に対する嫌悪の所為だろうか。

 ただ、純粋に。

 ――哀しい。

 そう思った。

 そっと振り返る。そこに見たのは、呆然と立ち竦む、何よりも大切な七斗の姿。自分の吐いた白濁を見下ろしてただ、自らの行為が理解できず混乱しているかのようにも見えた。

 七斗が、やってしまったことを後悔せずに済むように。

 七月は静かに微笑んだ。

「七斗」

 優しくその名を呼ぶ。七斗は呆然としたまま、ゆっくりと七月に視線を移した。

「七月……」
「俺なら、なんともないよ」

 行為そのものより、精神的に受けた痛手に軋む身体を、そうと知られないよう穏やかに笑んだままそっと立ち上がった。

 ゆったりと脱衣場に向かい、背を伝う七斗の白濁をタオルでそっと拭った。絞ったタオルを二つ携えて七斗の元に戻り、一つを七斗に手渡した。もう一つで床を汚した自分の吐いたものを拭う。

「俺が拭こうか?」
「――え?」

 タオルを受け取ってもなおぼんやり七月の動向をただ眺めているだけの七斗に、優しく話し掛けた。




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コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!デス!
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

遅レス申し訳ありませんズサーーーッ(土下座)
あそれ(・∀・)イイ!!すね
激情型弟となだめる兄ムハー(;゚∀゚)=3
七月はオトコと経験しすぎて諦め入ってるんで
なんでも受け入れちゃうんすかね
俺の人生こんなモン、的w
あと七斗が可愛すぎて(w)オールオッケーみたいなw
なんでこの二人くっついたあかつきには
七月が七斗をベッタベタに甘やかすこと必至かと思われます(*´∀`)
はよくっつけてやりたいすwwwwww
まだちゃんとくっつけられるか心配でドキムネしてます(;´Д`)
おーっと!o-iさんまで蝶の幻影(違)を!あざす!
七月はまだしも七斗はなんだか蝶とはかけ離れたイメージの
ルックスで動き回ってますが(脳内w)
こんなかんじでなんとか二匹をくっつけたいと思いますんで!
どうか最後まで見守ってやってくだたい!!(´Д⊂ヽ

2009/07/25(土) 22:36 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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