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Sometime Butterfly(27)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※指です。18禁でおながいしますw






 けれども心は。

 七斗の苛立ちを、七月を嘲笑するような言葉とともにこの身で受け止めたという事実が記憶に刻まれてしまっていた。

 打ち付けられ、壊れた心の脆い部分を、また別の、より大きな快楽で一刻も早く埋めてしまいたかった。

 そうしないと七斗を知ってしまった身体だけが一人歩きしてしまいそうで怖かった。

「どした七月、何かあった?」

 七月のそんな密かな想いを知るはずもない望木が、それでもいつもとどこか違う七月を察したのか、手を止めて七月の表情を伺い見た。

「んっ、なにも、ない……」
「そ? ならいっけど」

 七月の言葉をそのまま受け取ったとは思えないが、望木はそれ以上のことを訊いては来なかった。少しほっとしたところでまた、中の指がぐるりと動く。

「ぁっ、っ」
「でさ七月」
「んっ、っ」

 指が二本に増やされ、気持ちより先に身体が翻弄され始める。

「お前も一緒に辞めて、一緒に事務所立ち上げねぇ?」
「んっ、え、なに」

 中で指先が七月の悦い場所をすっと掠め、そしてすぐその場所からは去ってゆく。望木の指はもどかしい部分でゆっくりと動き、また掠めるようにそこに触れ、そしてまたごく浅い場所まで引き抜かれる。

「この会社も入社当初より規模がデカくなってきてるしさ、そうなると俺たちにはやりにくいだろ?」
「ん、そ、だね……っ、考えとく、っ」

 望木とは社内でこんなことさえしてしまう間柄ではあるが、二人とも自らの性嗜好は進んで公にはしていない。誰かに気づかれていたとするなら、憶測が憶測を呼んで噂ばかりが立つことは避けられないだろう。一緒に働く人数が増えるほど、その可能性は高くなる。

 そういった意味では実際七月も少し、この会社に窮屈さを覚え始めていたところだった。



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コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございマス(*´∀`)
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

モギはほんとは七月がスキだった、みたいなイメージなんで
そゆ意味ではモギと七月は完全なせふれではナカタっぽいすw
いやでもモギはモギで七月以外ともお楽しみだったと思いますが(゚∀゚)アヒャ
七月からしたらモギもせふれの一人なんで
それも全然意に介されなかったのも
モギとしてはちょとサビシイとか思ってたはずすw

ああああタチ余り(;´Д`)ほんともうあぶれたキャラたちで
合コンでも開いてやりたいくらいでしw
タチばっかで合コンしてタチ同士でくっついてしまって欲しいすw
どうやらウケキャラ作るほうが私には難しいようですエヘ

モギは若干俺様&鬼畜入ってるっぽいんで
お相手はマジメで世間知らずなお堅い年上なんかがイイかなぁ……
うち初のメガネキャラ(さらにツンデレw)とか、イイかもとかエヘエヘ
ああああまた宿題w でも妄想はタノシス(*´∀`)
2009/07/30(木) 01:50 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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