Sometime Butterfly（29）（R18)

「――で、一緒に事務所立ち上げたあかつきにはさ」
「んっ、ぁっ、まだ何か、あんの……っ」

　悦い場所そのものには触れずに、その周囲ばかりを擦る指に焦らされた身体は熱を持ち、思考に霞が掛かり始める。より大きな質量に貫かれることを求めて、自ずと腰が揺れた。

「七月、相手を俺一人に絞れよ」
「んっ、な、んで」
「ちょっとした独占欲だよ。つっても俺なら多少の遊びも許してやれるし、お前の求めることなら何でも応えてやれる」

　今みたいに、と笑ってまた、体内の指が曲げられる。そしてまた、身体が跳ねる。

「そ、れじゃ今までと、っ、そう変わりないじゃない、かよ」
「んなことねぇよ。お前がうんって言ったら、俺がお前以外の奴とヤんなくなる」
「そんなの、要らなっ、ぁっ」

　七月が緩く首を横に振ると、不意に指が抜き去られた。拡げられていた肉道が収縮して背が粟立つ。後孔が次のより大きな質量を待ち受けてひくりと震えた。

　それなのにそこから、望木の動きが止まった。

「貴史、もう、んっ」

　身体はもうとうに限界近くまで昂ぶっている。灼ききれそうな身体の熱に、視界が霞む。

「イきたい？」

　七月を見下ろして、望木が意地悪く問う。

「んっ、まだ……」

　何もかもを忘れてただ、絶頂を求めて身を焦がしたい。もっと、大きな快楽の波に呑まれて達したい。

　そこに至るまであと少し。

　痛いほどに貫かれれば。

　上がる呼吸に胸が大きく上下する。意地になったように首を振ると、望木がふと両の口端を上げた。

「七月に名前呼ばれんの、すげークんだよね」

　望木の目にも、欲望が見て取れる。望木はいきり立ち蜜を零す七月の幹を、根元から指先で辿った。

「んっ、……っ」
「イけよ、俺の名前呼んで」

　望木は先端から溢れる雫を指先で掬い取り、それを口元に運んだ。七月に見せつけるように指先の蜜を舐め、そして再び後孔に濡れた指を突き立てた。


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申し訳ありません30日1：30に28の最後4行追加変更かけました。
そのため28の後半４行分が今回の冒頭に繰り上がりますたアセアセ
この時間までにお読みいただいた方にはご迷惑おかけします（平伏）
28の最後４行から読み直していただけると嬉しいですほんとすいません（土下座ズサーッ）

望木、名前決めました（昨日ｗ）
貴史と書いて「たかふみ」ですｗ
望木ｻﾝ指で七月をイかそうとしてます
ｇｄｇｄ進行で重ね重ねすいませ……orz

本日正午にも更新予定です。
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