2ntブログ

Sometime Butterfly(30)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※18禁最終(のはず)す。よろすくおながいします。







「んっ、あっ」

 不意を突かれた。

 挿し入れられたのは望んだ質量でなく、再び望木の指だったことにもどかしさも頂上に達した。

 満たされない欲望が思考を鈍らせる。己の手でそれを満たすために腕を下ろそうとすると、手首の縛めが食い込んだ。

「ぁっ、イかせっ、貴史っ」

 背を波打たせ、首を打ち振って声にならない喘ぎ声で懇願した。

「こうなりたかったんだろ?」
「んっ、貴史……っ、ぁっ」

 ――そうだ。

 こうなりたかった。

 欲望に身体を侵されて、無我になりたかった。

 挿し込まれたまま動かない望木の指を、腰を揺すってその場所へと導こうとした。けれども望木の指はそれをかわすようにすっと引き、肝心な場所には触れてはこない。

「ぁっ、ぁ、も、貴史、もう外しっ、手、んっ、イきたっ」

 望木の手によって達することが叶えられないのなら、己の手でそれを叶えてしまいたい。

 自らそうしたいと申し出たことも忘れ、七月は手首の縛めを解くよう哀願した。

「イけるだろ、七月」
「んっ、っ、ゃ、ぁっ」

 最早自分がどこにいるのかさえ分からない。虚ろに開いた目は、何も色を認識しなくなった。がくがくと、身体が震える。

「貴史、んっ、っ、ンっ、あっ」

 望木の指がぐい、と内側を押す。大きく背が撓んだその時、望木の指が去って行った。

「あっ、イく、っくイく……んンっ」

 その瞬間。誰からも触れられることのないまま、七月は吐き出した白濁で己の腹を汚した。


←29へ / →31へ
←1から読む 


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ランキング参加中す。よければポチっと押してクダサイ
書く意欲に繋がってます(*´∀`)


ようやくフィニッシュしますた。
お付き合いあざした(;´Д`)


コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!です!
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

表面上は七月の思い通りになってないみたいすけど
望木は七月の思ってるとおりに行動したワケすw
望木も勘が鋭い系のようでし(設定w)
本当のドSではないですが
求められてると感じればSにもなり切れる
なんでもゴザレな人のようで(これもまた設定w)
一応どこにも出てませんが
七月が何かを抱えてやってきたみたいなのに
気付いたみたいで挿入ナシでフィニッシュだたりしますw
モギの着地点!フラれて終わりでし(身もフタもないw)
あああこのあとほんとに未定部分が多くてガクブルしてますが(´Д⊂ヽ
あああああこのあとも引き続きケツバッシバシヤってやってくだたい(私のw)
よろすくおながいしまアッ――!ハァハァ
コメあざした!

2009/08/01(土) 21:35 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

 | Copyright © がっつりBL的。 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ