奥へ進もうとすると、夕べと同じように、うなじ辺りに鼻先を寄せてきた七斗に、再びそこをくん、と嗅がれた。
「今日は余所で風呂入ってきてねんだ?」
「こんな時間から……ないよ」
騒ぎそうになる皮膚の下、それを自ら宥めるようにそっと息を吐きながら、ごく穏やかに笑ってみせた。
「今日は余所で風呂入ってきてねんだ?」
「こんな時間から……ないよ」
騒ぎそうになる皮膚の下、それを自ら宥めるようにそっと息を吐きながら、ごく穏やかに笑ってみせた。
「高校ん頃は昼間でも学校でもお構いなしだったじゃねぇかよ」
「今はこれでもいい大人だからね」
どこか挑むように投げかけられる七斗の言葉をさらりとかわし、七月は七斗を置いて奥へと進んだ。七斗も七月に少し遅れて、中へと足を進めた。
「飯は?」
「事務所で軽く食った」
「ビールでも飲む?」
冷蔵庫に向かいながら、七斗に問いかける。夕べあったことなど忘れたかのように、優しく、穏やかに。
冷蔵庫を開き、ビールに手を伸ばす。その指先が僅かに震えているのに気が付いて、七月は苦笑した。
はい、と七斗にビールを手渡し、昨日と同じように椅子に座ると、七斗も昨夜と同じくハラコのソファに腰を下ろした。
「――写真、凄かったね」
無言の空気を破るように、七月が少し遠慮がちに話しかけた。
七斗はビールを飲んでいた手を止めて、缶を唇にあてがったまま、その続きを待つようにじっと七月を見た。
「あんな瞬間は偶然? それとも狙って撮ってるものなの」
「偶然だけじゃ、撮れねぇよ」
「やっぱそう、だよね。最後のあれ、あれは……」
『願い』
その作品について触れようとすると、七斗がぴくりと反応した。
「つがい、なの? それとも、……」
「オス同士、だと思った?」
七斗が僅かに目を細め、試すような視線を七月に投げかけた。
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「今はこれでもいい大人だからね」
どこか挑むように投げかけられる七斗の言葉をさらりとかわし、七月は七斗を置いて奥へと進んだ。七斗も七月に少し遅れて、中へと足を進めた。
「飯は?」
「事務所で軽く食った」
「ビールでも飲む?」
冷蔵庫に向かいながら、七斗に問いかける。夕べあったことなど忘れたかのように、優しく、穏やかに。
冷蔵庫を開き、ビールに手を伸ばす。その指先が僅かに震えているのに気が付いて、七月は苦笑した。
はい、と七斗にビールを手渡し、昨日と同じように椅子に座ると、七斗も昨夜と同じくハラコのソファに腰を下ろした。
「――写真、凄かったね」
無言の空気を破るように、七月が少し遠慮がちに話しかけた。
七斗はビールを飲んでいた手を止めて、缶を唇にあてがったまま、その続きを待つようにじっと七月を見た。
「あんな瞬間は偶然? それとも狙って撮ってるものなの」
「偶然だけじゃ、撮れねぇよ」
「やっぱそう、だよね。最後のあれ、あれは……」
『願い』
その作品について触れようとすると、七斗がぴくりと反応した。
「つがい、なの? それとも、……」
「オス同士、だと思った?」
七斗が僅かに目を細め、試すような視線を七月に投げかけた。
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コメント
この作品とても気になる!なんだかとてもぐっとくる作品ですね☆
なんかこの作品描いてくれたベラさんに幸せになってほしい感じ♪
なんかこの作品描いてくれたベラさんに幸せになってほしい感じ♪
2009/08/23(日) 00:17 | URL | NY #-[ 編集]
>NYさん(*´∀`)
いらっさいませこんにちはコメありがとうございますーっ!
気にしていただきウレシスでし(*´∀`)
読んで下さる方のココロに少しでも何か感じていただけるのなら
(良い印象的なものをw)
それ以上のシャーワセはないでし(*´∀`)
なのでそう言っていただけて
そんでコメいただけるのが
シャーワセの糧になりますです!
今日もシアワセいただきますた
ありがとうございますた!
よろしければまたのお越し&コメお待ちしています(*´∀`)
いらっさいませこんにちはコメありがとうございますーっ!
気にしていただきウレシスでし(*´∀`)
読んで下さる方のココロに少しでも何か感じていただけるのなら
(良い印象的なものをw)
それ以上のシャーワセはないでし(*´∀`)
なのでそう言っていただけて
そんでコメいただけるのが
シャーワセの糧になりますです!
今日もシアワセいただきますた
ありがとうございますた!
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