※18禁エリアです。よろすくおながいします。
七月の口元を見下ろして、七斗が目を細めた。
「そんな顔」
「ん、っ」
七斗の濡れた指先が、脚の狭間に伸ばされる。そのまま背後の入り口に指の腹を乗せ、柔らかくそこを撫でて潤いを移した。
「見せるの、もう俺だけにしろよ」
「ん、っん、……ぅん、うん……」
何度も、小さく頷いた。
同時に七斗の指が体内に挿し入れられる。
それだけで、七月の身体はびくんと跳ねた。
「ぁ、っ……七斗、っ」
中に入った七斗の指が、七斗のより大きな質量を受け入れることを求め、体内を柔らかく解すようにぐるりと回る。
今まで七斗はどんな思いで男たちに抱かれる七月を見てきたのだろう。
夕べ感じた七斗の苛立ちはきっと。
悔しさと、そしておそらく、少しの嫉妬。
七斗も七月と同じだったと知った今なら理解る。
七斗が女と寝たと初めて知ったあの夏の日、七斗がばつ悪そうに七月を見たときも。屋上で横井に抱かれる七月を見付け、七月を睨み付けたときも。
七斗はただ一人、七月だけを想っていた。
七月が七斗ただ一人を想っていたように。
どうしてその相手が、自分ではいけないのかと。苛立ち、苦しんできた。
ずっと考えてきた。一緒に生まれてきたことの意味を。感謝すべきことなのか、恨むべきことなのか。
自分のものにすることが許されない存在だと分かっていながら、それを望まずにはいられないことへの焦燥にかられて、二人ともがその代償を他人に求め、けれどもそうすることでよりその存在の重さを思い知ってきた。
心に鍵を、掛けたまま。
その鍵を開けてもいいと、聞かされた今。
もう抑えることなんてできない。
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「ん、っん、……ぅん、うん……」
何度も、小さく頷いた。
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「ぁ、っ……七斗、っ」
中に入った七斗の指が、七斗のより大きな質量を受け入れることを求め、体内を柔らかく解すようにぐるりと回る。
今まで七斗はどんな思いで男たちに抱かれる七月を見てきたのだろう。
夕べ感じた七斗の苛立ちはきっと。
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七斗も七月と同じだったと知った今なら理解る。
七斗が女と寝たと初めて知ったあの夏の日、七斗がばつ悪そうに七月を見たときも。屋上で横井に抱かれる七月を見付け、七月を睨み付けたときも。
七斗はただ一人、七月だけを想っていた。
七月が七斗ただ一人を想っていたように。
どうしてその相手が、自分ではいけないのかと。苛立ち、苦しんできた。
ずっと考えてきた。一緒に生まれてきたことの意味を。感謝すべきことなのか、恨むべきことなのか。
自分のものにすることが許されない存在だと分かっていながら、それを望まずにはいられないことへの焦燥にかられて、二人ともがその代償を他人に求め、けれどもそうすることでよりその存在の重さを思い知ってきた。
心に鍵を、掛けたまま。
その鍵を開けてもいいと、聞かされた今。
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