2ntブログ

2009年01月

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 学校から最寄り駅まで、二人一緒に歩いた。私鉄からJRに乗り換えて二駅、そこから歩いて数分。そこにナツメの住む単身者向けマンションがある。

 学区を超えるその地では、二人の高校の生徒を見掛ける事はない。学制服の和大とダウンジャケットに綿パン姿のナツメの二人連れだったが、遠目には同世代の二人が歩いているようにしか見えなかった。


 隣の和大を一瞥し、かち合う視線にまた、ナツメ身体の中には自分でも説明できない小さな熱が火を灯す。

「松田は?」
「――ん?」
「クラブ。何なの」

 そんな他愛もない問いなのに、和大は嬉しそうに目元を緩めた。

「天文部。今日は月の満ち欠けのモデル見てきたよ」



「慎治さん、ベッド行こうよ」

「穂積、欲し……」

「ハルカ、しよ」

「歩、抱かせろよ」

「サトル、……しようよ」

「陣内さん、していいですか」

「太一、はよお前ん中入りたい」

「泰司、ヤんねぇ?」

「なぁ淳汰、スゲェヤりてーヤらせろよ」

「野田さん、……」

「榛名さんが欲しいな、とか……」




歩×慎治
穂積×野田
サトル×ハルカ
坂崎×陣内(コイゴコロ)
木戸×太一
享一×泰司
怜史×榛名




抜粋・イメージで思いつくまま。
思えば多くのカプのいろんなエロを描いてきました(*´∀`)



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 ナツメにとって一人の音楽室は一番落ち着く場所だった。外界から切り離された場所。学校の雑多な音も、ここにはあまり届いて来ない。

 それがこの二週間余り、ほぼ毎日訪れるようになった和大に、静寂だけのこの部屋の空気が穏やかに乱されている。

「おい淳汰、起きろ」
「ん……、……?」

 起こされて、手を取られた。背後はまだ、行為の名残り。覚束ない足取りで、手を引かれるままに外に出た。

「行くぞ」
「あ? どこに」
「富士山」
「……は?」
「正月だからな」

 聡士はさも当然とでも言う顔でしれっと答えた。

 アパート前の駐車場に行くと、いつも淳汰の車を駐車しているスペースに、大きなベッドが置かれていた。

「おまっ、これっ」
「いいだろ?」
「俺のっ! 俺の車はどこだよっ?」

 旧タイプビートル。どこもガタがキてて手が掛かるが、手塩にかけて可愛がっていた。

歩(あーちゃん) :35歳・タチ
慎治       :45歳・元タチ
学(サトル)    :17歳・タチ
悠(ハルカ)   :17歳・ウケ

****************************************************

「なったな、〇時」
「ん……」

「おめでと、歩」
「うん、おめでと慎治さん……今年も愛してる」

「俺も。愛してるよ歩……」
「慎治さん……今年も慎治さんと一緒に年越せて、俺凄ぇしあわ」

 ――ピンポーン。ピンポーン、ピンポーン。

「……サトルかな」
「だな」



「あーちゃんおめー。初詣行こ~」
「おめでとうございまーす」

「ハルカも。おめでとう」
「――お前らせっかくの年越しなんだから二人で過ごしゃいーじゃねぇかよ」

「正月だからあーちゃんの顔見にくんじゃん」
「お前まだんな事言ってんのかよ。ハルカの事考えてやれって」

「ハルカとはいつも一緒にいんじゃん」
「俺も歩さんに会いてぇし」

「あっそ。お前ら二人して歩なのな」
「そこなの慎治さん」
「……そゆワケじゃねぇよ」

「俺がいるよ、慎治さん」
「……そだな」

「今年も愛してる」
「ん……」

「あーちゃん慎治ー、何やってんだよ早く行こー」
「あー分ぁったよ急かすなって」

「慎治賽銭出してね」
「サトルお前は帰れ」
「やーだね」

「――慎治さん、何お願いすんの?」
「ん? ……内緒」






歩×慎治
学×悠



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2009年です(*´∀`)
本年も何卒よろしくお願いいたします!

ベラ








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