コイゴコロヒトツ+ヒトツ（31）(R18)

「よくこんなエロい身体で、長く一人でいられましたね……」

　坂崎が陣内の背骨を指先でツツ……、と辿る。その指先が触れた箇所が順を追って熱くなってゆく。

「んっ……、坂崎が、こんなにした、んだろ、……っ」

　びく、と身体が跳ねる。頬を床に擦り付け、貪欲な己の身体を思ってその羞恥に唇を噛んだ。

「ホントにそうなら……責任取りますよ。俺の身体なら、いつでも使って下さい……」

　一度放ってもなお萎える事ない坂崎の雄。坂崎も陣内とこうしていたい、と身体で訴えているようで、その熱も質量も愛しい。坂崎が陣内の中からその猛りをギリギリまで引き抜いた。

「ぁっ、坂崎……」

　坂崎を逃すまいと絡み付く陣内の襞を振り切って、坂崎が一気に押し入ってきた。そのまま続けて抽送が繰り返される。先刻放たれた坂崎の精が滑りとなって、打ち付けられる度ぐちゅ、と淫猥な水音が響いた。繋がった箇所から漏れた坂崎の白濁が内腿を伝う。坂崎の精にすら愛撫されているようで、その感触にぞくりと背筋が粟立った。

「陣内さん……もう、……堪んねぇ……」

　坂崎に背後から抱き締められ、上体を引き上げられた。壁に手を突かされて膝立ちの体勢になる。

「――あっ、んっ……」

　背が坂崎の胸と密着する。揺すられる度背中が坂崎の全身で愛されて、思考が沸騰しそうになる。身体の力が思うように入らない。己の腕だけで自らを支え切れず、壁に頬を預けた。

「好きです陣内さん……」

　耳元で囁く坂崎の声。耳から犯されているかのように、官能が全身に広がる。鼓膜がどこにあるのか、坂崎の声を熱に変えて全身へと伝える、その場所がそうだと思った。

　一度達した事で過敏に熟れた粘膜。坂崎の粘膜と擦れ合う度官能の悲鳴を上げる。陣内の理性を制御する針は、あっと言う間に振り切った。

「あ、坂崎っ、も、また……っは、……っ」
「いいですよ、イっても……」

　坂崎が陣内の雄を握る。そのまま先端に親指を添えて上下に扱いた。中からは坂崎の屹立が陣内の悦い箇所を、的確に責めてくる。

「ん、っ、ぁ、坂、崎……っく、イく、ぁ、あぁっ――っ！」

　目を閉じているのに眩しい。身体中に電流が走ったように顎を跳ね上げ、陣内は坂崎の掌の中で再び果てた。同時に眩しい光の中へと、意識を手放した――。





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