トモダチ、卒業します。（６）（R18)

「木戸、もっ回言うてみ」
「……何を？」
「今言うた事」

　心当たりを探るように、木戸は暫し視線を彷徨わせた。

「えっと、ごめんな？」
「ちゃうわ、アホ」
「好きやで……？」
「……もっ回」
「好きやで、太一」
「ん……」

　太一は満足して目を細めた。

「早よ脱がしてぇな。ベトベトや……」

　木戸の項に手を掛けて引き寄せ、太一は木戸の唇に自らのそれを重ねた。

「ん……、……は、……っん」

　深いキスを、目眩がしそうなくらいの熱さで求め合う。戯れ合う舌。二人の唾液は混じり合い、もう自分と木戸との境目は分からない。木戸の舌を味わう度、ぴちゃ、と濡れた音が零れる。

　木戸が片手で器用に太一のベルトを緩めた。ジーンズの前を寛げ、下着の上から一度放ってもなお固さを失わない太一の幹をやんわりと握った。

「ほんまや、湿気てる……」
「ぁ……木戸、ん、……」

　濡れた気持ち悪さと恥ずかしさと、木戸の手に触れられる悦び。眉を寄せてその全てに堪えた。

　木戸が太一の下着を捲って、直に根元を握った。そのまま絞り出すように、指で作った輪が先端までゆっくりと滑る。括れまで来ると、根元の残滓が先端からぷっくりと、蜜のように溢れた。今更のように色々堪える太一に笑って、木戸は皺を刻む太一の眉間にキスを落とした。

「太一、ほんまカワイイ」

　先端から零れた蜜を指先で掬って、太一に見せつけるように口に含めた。

「木戸は、ほんまやらしいわ……」

　睨み付けながらも笑って、太一は眉間を緩めた。それから木戸の腕の中、自ら下肢に纏ったものを脱ぐと、ベッド脇に落とした。

「俺ばっかり違(ちご)て、お前もはよ、色々見せてぇな」

　太一は木戸のベルトに手を掛けた。




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