2ntブログ

トモダチ、卒業します。(7)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※18禁でおながいしますw



 人の衣服を脱がせるのは難しい。両手を使ってもたもた木戸のベルトを外していると、木戸が少し笑って、けれども黙って太一の作業を手伝った。

 やっと、二人とも裸になった。互いの全身を確かめ合うように抱き締め合う。

 ――木戸のカラダ。

 その肌の匂いを嗅ぐ。太一を快楽の淵へと誘う、甘くてクラクラするような木戸の匂い。

 肌の下に潜む筋肉を、掌を滑らせて確かめる。張りのある筋肉。バイトは塾講師と家庭教師だけだったはずなのに、一体何をしてこんな筋肉がついたんだろう。

 思えば木戸の身体の中で、今までに触れた事のある部分なんてほんの少しだ。手さえ、握った事がなかった。

 それでもそう言えば、木戸に対する気持ちを自覚してからは、何かと触れてくる木戸の手に、酷くどぎまぎと心乱されていた事を、たった今思い出した。

「そういえばお前は前から俺の事、よう触ってたよな」

 スキンシップの激しい奴なんだと思っていたけれど、違ったのかも知れない。

「四年間、これでもか言うくらい触ってたつもりや。ケツ触った日なんかは特にその感覚ダイジに持って帰ってたで」

 それが何か? とでも言いたげな表情で木戸が答える。

「お前な……」
「太一が鈍いんが悪い」

 不敵に笑って、木戸が太一の耳朶を口に含め、淡く歯を立てた。太一の肩がぴく、と震える。

「んっ……でもお前、人の服脱がすの、慣れた感じやん。俺お前に服脱がされんの、初めてやのに」
「全部イメトレの賜物やって」

 耳朶を軽く引っ張って離し、ほんまやで、と木戸が耳元で囁いた。続けて太一の耳に何度もキスを落とす。

「ん、案外、ムッツリやってんな、お前」
「悪かったな。それより太一、続き……」

 腰骨に、木戸の雄の熱を感じる。木戸が腰を揺らし、太一を求めてその熱を押し付ける。

 不意に、やんわりと嚢を握られた。木戸の掌の中でその中の芯を転がされながら、時折伸びてきた指先が背後の窄まりを掠める。その度太一の背後はひく、と収縮した。




←6へ / 8へ→
←1から読む
ホテルに来るまでの経緯。→これで、卒業。


にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
↑ランキング参加中す。よければポチっと押してクダサイ
書く意欲に繋がってます。


ちょっと駆け足で進めてみたくて更新頻度上げようかと思いますw
飛ばし飛ばしでも大して変化ないかもしれませんが
よろしければチェキおながいしますv




コメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://gerberahybridblog.blog.2nt.com/tb.php/324-b746a28d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © がっつりBL的。 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ