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ただ、それだけ。(7)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写始まりますたw 18禁でよろすくおながいします。



「経験してみれば良いんです。もし後悔する事があっても、今なら酒の所為にできますから」
 
 大丈夫です、と耳元で囁きかけた。

「ぁ、穂積……」

 野田の吐息に微かに色が混じるのを、穂積は見逃さなかった。元々敏感な性質なんだろう。酒の所為で野田もまた、それを隠すだけの理性はなくなっているらしい。

 ――大丈夫だ、落とせる。

 穂積は野田のベルトを緩めた。

「納得行かなければ、俺の所為にしてもらっても……」

 構いません、と囁きながら、スラックスの前を寛げる。

「穂、積……ちょ……」

 僅かに戸惑いの表情を浮かべ、野田が弱々しく穂積の手首を握る。構わず穂積は野田の下着の中へ、手を滑り込ませた。

「目を瞑っていて下さい。大丈夫ですから」

 何が大丈夫だ、と心中呟いて、自嘲を浮かべる。

 責めて、宥めて、縋らせて。そして手に入れる。

 ――この身体だけでも。

 まだ萎縮している野田の雄をやんわりと握り、快感を与える意図を持ってその手を動かした。そして与えた快感を野田の中に閉じ込めるように、唇を塞いだ。

「ん、……ん、っふ……」

 与えられた快感で身を熱くし始めた野田がもどかしそうに身じろぐ。閉じた唇をこじ開けて舌を滑り込ませた。舌先で野田のそれを突つくと、野田は怯えたようにびく、と身体を固くした。けれどもそれに反して握った野田の雄は、血を集めて固さを持ち始めていた。形を成し始めた野田をゆっくりと扱きながら、野田の舌を吸い上げて絡め取る。舌の裏を擽るように辿ると、野田から漏れる吐息の色が深くなった。

 野田の口内を注意深く、丹念に舌先で愛撫を施すと、野田から力が抜けて行き、僅かばかり見せていた抵抗も徐々になくなっていった。



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