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ただ、それだけ。(10)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写です。18禁でおながいします。


 挿し入れた親指をぐるりと回して、野田の体内(なか)を拡げる。押せばきゅ、と体内が指先を締め付ける弾力が堪らない。まだ触れてもいない己の雄が熱く滾るのを感じる。

 後ろをこうやって人の手に委ねた事はもちろん初めてなんだろう。野田の、自分の身の置き方が分からないといった快感に不慣れなその様子が愛しい。

 指を奥に進め、見当を付けた腹側の内壁を手探りで擦った。途端に野田の背が跳ねる。

「あっ、な、っ、……っ」
「コレですか? 前立腺です」

 反応の良い場所を、野田の様子を見ながら達してしまわない程度に内側から押した。その度に野田の身体はびくびく震え、穂積の指の動きに操られているかのような反応を返す。それは穂積の征服欲を煽り、昂ぶらせる。

 尻を掴み直すと、もう一方の手は人差し指を挿し入れた。己の雄の形に馴染むよう、上下左右に拡げて備えを深める。指を動かす度、中に送り込んだ唾液がくちゅ、といやらしい音を立てて部屋の空気を淫猥な色に染めた。その間も、時折先刻の場所を内側から掠めて野田の快感を持続させる。

 何度もそこを擦られて吐精を来したらしい野田が、自ら腰を揺らし始めた。シーツを握る片手が、中心へと伸ばされる。

「ん、っ、穂、積……」
「イきたいですか」
「ん、っ、ん、……っ」
「もう少し我慢して下さい」

 奥まで充分解れたのを指先で確かめて、野田の体内からすっと指を抜いた。体内を満たしていた体積を急に失って、野田があ……、と小さく声を零してベッドに崩れ落ちる。その背を眺めながら、穂積は着ていた物を全て脱ぎ捨てた。

 そして再び野田の腰を掴んで引き上げると、何の準備を施さなくとも充分にいきり立つ穂積の熱をそこに宛てがい、二、三度試すようにその上で幹を滑らせた。

「野田さん、挿れますよ」

 そう言い置くと、穂積は野田の返事を待たずに、柔らかく解れた野田の後孔に穂積の熱をゆっくりと埋めていった。




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コメント
ああっ!
ベラさんっ!

もう素晴らしいエロですっ ブラボー!
またまた丹念に描写してくださいまして
毎度ありがとうございます\(^^)/ヒャッホー

こちらは全然急ぎませんので(はいぃ?)
どーぞ、ねっとりじっくりいってください

あらあらかしこ
2008/06/27(金) 21:39 | URL | カサンドラ #-[ 編集]
アッ――!
>カサンドラさんっ!

もういい加減読者様には「エロはおなかイパーイ」
て思われてしまってるんだろなぁ
でもなぜかサクっと終われないなんでーっ!!
飽きてると言えどもやっぱ書きたいんか私ーーっ!
と頭抱えている今日この頃
心強いコメありがたす(´Д⊂ヽ
いつの間にやらエロがメインのようになってしまってる
このブログ当初の私の目標
「匂わすエロス」は一体どこへ……wwwwwwww
すっかり「ガッツリエロ」なブログに大変身☆してます\(^o^)/オワタ

でもなぜかまた挿入後は駆け足になりそすw
次回一回の更新でイきますアッ――!
今日はとうとうまだ少し書き足りてないんす
今からシコシコヤりますエイエイ

コメあ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございマス!
2008/06/27(金) 22:53 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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