ただ、それだけ。（18）

「お疲れ様でした」
「うん、穂積もお疲れ。色々ありがとう」

　もう五度目となるこの店で、二人は最後の乾杯をした。三度目からは、穂積も別の店の提案をしなくなった。穂積は野田の好みを心得たのか、穂積に任せておけば食べたいものがテーブルに運ばれてきた。味は悪くはなかったが、この店でなくても食べる事のできる味。ただホテルに近いと言う理由のみでこの店を選び続けた野田は、今日が最後といえどもこの店に未練はなかった。

　それなのに野田の心に漂うこの未練にも似た気持ちは。

　穂積と共にする食事が今夜で最後だという事への寂しさなのだろうか。

　穂積の設計した駐車場が無事完成した。店舗の方は別の複数の会社によってまだ建設中のため、竣工式はそちらが出来上がってからになる。けれどもそれには穂積だけが出席し、野田が出席する予定はない。

「ウチの方は事故もなく完成したし、とりあえず一段落だね」

　煮込みハンバーグをビールで流し込んだ野田が、満足そうな表情でまさにほっとしたような様子で穂積に笑いかけた。

「そすね。……野田さんの設計したものがあそこに建ってるかと思うと感慨もひとしおすよ」
「ん……それだけがこの仕事やってる醍醐味みたいなものだからね」
「俺は何も作る事ができませんから。こうやって近くでそれを見せてもらって改めて凄い事だなって。そう思いますよ」
「ありがと。穂積たち営業がいてくれないと、俺たちも仕事できないから。感謝してるよ。……また一緒に組めたら、その時はよろしく」

　――また。それは一体、いつ。

　それまでもう、穂積と関わりを持つ事がないんだろうか。

　けれども。

　野田には、そう言う事しかできない。

　――何か言葉が欲しい。

　穂積をじっと見た。

「そう、ですね。……その時はこちらこそ。よろしくお願いします」

　しばらくじっと、野田を見詰め返した穂積は、確かにどこか寂しそうに笑って、そして目を伏せた。





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この時の穂積視点→18＿穂積
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電波な穂積のココロのあるあるをピヨでコッソリ吟じてたら
超まいしてうｆｘｄのハナさんがいつの間にか電波受信してくれてましたー
ﾜｯｼｮｲヽ(ﾟ∀ﾟ)メ(ﾟ∀ﾟ)メ(ﾟ∀ﾟ)ノﾜｯｼｮｲ
『こんな僕は罪ですか』　→　記事はコチラ
ちょｗｗｗｗｗｗｗｗ穂積鼻血ｗｗｗｗｗｗ
てかアッ――ってｗｗｗｗｗイっとるがなｗｗｗｗｗｗｗ
こんな電波なタチﾀﾝとやらしい家族野田家のみなさんでお送りしております＼(^o^)／
ハナさんホントまりがとんですーーーｖｖｖｖｖまいしてうーーーｖｖｖ