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コイゴコロ、午後八時(4)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 抱き締める坂崎の腕に応えるように、陣内も坂崎の背に腕を回し、そして肩口に額を預けた。

「坂崎、……」
「はい」

 僅かに横を向いて、陣内の視線がドアに向けられる。坂崎も陣内の視線を追って、入口へ視線を向けた。

「――鍵」
「……あ」

 入ってすぐ、坂崎が後ろ手にかけたドアの鍵。故意に作った、密室。


「そのつもりでかけたんだよな……?」
「あ、……いや……」
「――違った……?」

 坂崎を伺うように覗き込んだ陣内の瞳が、揺れている。上がる心拍数。いいんだろうかと、坂崎の淡い期待が確信へと変わろうとする。

「いえ、違わない、です」

 その言葉に、陣内の表情が安堵に和らいだ。

「良かった、……」

 ゆっくりと、陣内が坂崎に身を預ける。陣内に耳下を淡く吸い上げられて、ざわざわと坂崎の身体の中が騒ぎはじめた。

「ほんとは俺、坂崎がこの部屋の鍵閉めた、それだけで坂崎に欲情した……」

 耳元で囁くような陣内の声。坂崎を誘って、背に回された手がゆっくりとワイシャツの上を滑る。そのいやらしい手付きは、シャツの布で隔たれているにもかかわらず坂崎の肌を舐めるように撫で、坂崎の血を沸々と滾らせた。

「坂崎といると俺、そんな事ばっかりで……。坂崎にいつか愛想尽かされるんじゃないかって、時々思ったりもするよ」
「まさか。俺が陣内さんに愛想尽かすなんて、有り得ないですよ」

 そっか、と陣内が零した空気を多く含んだ声で、陣内が表情を緩めたのが分かる。

「坂崎、……家まで待てない……」

 はぁ、と熱っぽい吐息を坂崎の首元に落とし、陣内はスラックスの上から、坂崎の中心をそっと握った。




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石田・陣内・坂崎についてはコチラ→『コイゴコロ』




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今二人は資料室にいますw
(と描写不足をここで補うテスト)




コメント
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2008/12/06(土) 02:00 | | #[ 編集]
ああああああありがとうございます(;´Д`)ハァハァ
>↑秘密コメCさん(*´∀`)

あああああほんとですかありがとうございます(;´Д`)ハァハァ
遠慮しつつ結局ヤりたいだけヤってしまう
坂崎のふり幅のデカさに書いてる私がアワアワして
ちょっとかなり恥ずかしいとか思ったりもしてますが
そう言っていたけたならアッ――!色々出ます(出ますたw)(勇気とかw)
まったりと密室エロをヤりたいなぁと思ってますんで
生暖かく見守っていただけるとウレシスです(*´∀`)
あああああ一気読みお疲れサマしたっ!
誤字脱字リンクミス等もしお気づきの点ありましたら
よろしければ通報よろすくおながいしたいです
コメあ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございました!

************************************************

>秘密拍手コメiさん(*´∀`)

のわわわわわ勿体なすなくらいの陣内へのお言葉
ウレシスです(*´∀`)
あああああなんか私がぼんやーりとイメージしてる
陣内の人物像みたいのを
代弁してくださったような感じすらするですはい(;´Д`)ハァハァ
そして私のぼんやーりイメージをあの拙い感じから
ビンビンに感じ取ってくださってほんとに
感謝感謝でございまアッ――!(出た)
今夜更新分、今からまったーりがんがって字数埋めたいと思いますw
続ける勇気ハゲ増しまりがとんございます!ハゲますた!

2008/12/06(土) 12:10 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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