2ntブログ

コイゴコロ、午後八時(10)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※まったり性描写もようやく終盤(*´∀`) 18禁でおながいします。






 初めて陣内に伝えた言葉。坂崎はもう一度、愛してます、と囁いて、唇を押し当てていた陣内のうなじをゆっくりと舐め上げた。その言葉が陣内の心を揺すぶったのか、陣内が緩く振り返り、潤んだ瞳で坂崎を見た。

「そ、んなことっ、今……言ったら俺……坂崎……んっ、んっ」

 揺すぶられながら喘ぎ混じりに言葉を繋ぐ陣内が愛しくて、少しの無理を承知で陣内の顎を取り、その唇を塞いだ。

 元々閉じる事がままならなくなっていた陣内の唇。塞ぐと同時に陣内からもその舌が差し出され、二人は確かめ合うように舌を絡めた。その粘膜の愛しさに坂崎の胸はまた狂おしい程に熱くなる。その想いのままに、坂崎は腕の中の陣内を強く抱き締めた。

「んっ、ん、っ、ん、んっ」

 突き上げる度に陣内が小さく漏らす声が、坂崎の脳髄を蕩けるように溶かしてゆく。ハンカチの中に握った陣内を抽送の律動に合わせて扱くと、陣内に限界が近付いたのか、首を小さく横に振った。
 坂崎は構わず抽送を続け、陣内の吐精を促す。

「陣内さん……」

 とどめを刺すように陣内の耳朶を口に含め、淡く歯を立てると、陣内は全身を硬直させ、坂崎をきつく締め上げた。それを振り切って、陣内の最奥を突き上げ続けた。

「んっ、ん、っ、っあ、ああ、……!」

 短く叫ぶように一声、陣内が喘いだ。数度の痙攣。その痙攣に合わせて陣内を扱いてやると、その度に陣内は坂崎の手の中に、精を吐き出した。同時に坂崎も、熱い陣内の体内に、欲望を吐き出した。

「はぁ、はぁ、……ぁ、坂崎……」

 陣内が身体を捩って坂崎にキスを求める。坂崎はそれに応えて唇を重ねた。吐精の余韻が少しでも長く続くように、互いの唇を貪り合う。キスの合間に鼻先同士を触れ合わせ、坂崎はまた愛してます、と囁いた。






←9へ / →11へ
←1から読む
石田・陣内・坂崎についてはコチラ→『コイゴコロ』




にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
↑ランキング参加中す。よければポチっと押してクダサイ
書く意欲に繋がってます。





コメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

 | Copyright © がっつりBL的。 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ