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Fly Me To The Moon(22)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 抱き締められたまま、揺すられる。気持ちごと包み込むような和大の身体に縋るように。ナツメは夢中で和大にしがみついた。自由にならない身体はそれでもより深い快感を求めて、自らの悦い箇所に和大を導こうと中が蠢く。

「ぁっ、んっ、っ、っは……」
「ね、ナツメさん、俺の名前、呼んで」
「んっ、っ、なに……」

 快感に朦朧としていた思考に投げ掛けられた言葉。すぐには理解する事ができなくて、問いを返した。

「俺の名前。……和大」
「んっ、ぁっ、っ、和、大……和大、あっ」

 ――和大。

 名簿を眺め、何度も目でその名をなぞった。口にするのは初めてだった。空気に乗せた途端、その名が身体の中に浸透してゆく。和大に包まれる、と感じた。

 不意に、和大が体重を掛けてきた。背を床に押し付けられ、脚を高く持ち上げられる。

「あっ、っん、っ」

 打ち付けるように、和大が腰を使い始めた。ナツメを脳天まで串刺すような激しい抽送に、けれども身体はそれを快感に変えてナツメの背はしなやかに撓む。

「ごめん、ナツメさん、……っ、俺、優しくしたいのに」

 どうしていいのか分かんねぇ、と律動の合間に和大が言葉を紡ぐ。その言葉が何より優しいと感じるのは。

「んっ、んなの、要らねぇから、もっと」

 激しさを求める身体。より強く求められている証だと感じる。

 今だけでも。

 ――きっと今だけだから。

 自らの雄に手を伸ばす。律動に合わせて握った猛りを扱くと、その手の上に和大の手が重ねられた。

「んっ、ぁっ、っ」
「ナツメさん……スゲェ好き。ねぇナツメさん、俺のこと、彼氏にして」
「ん、んっ、っ、和大っ」
「……うん。っ、ナツメさん俺、イって、イイ……?」
「ん、ぅん、んっ、も、俺もっ……」

 空いた片腕を伸ばした。ナツメの腕に応えるように、和大が身体を折った。捕まえた背をきつく抱き締める。一際大きく突き上げられた。抱き締められ、中で和大がはぜた。同時にナツメも、握った二人の手の中で、その精を吐いた。





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コメント
切ないのに甘くて、とっても素敵なお話ですっ。
ここまで一気に読ませて頂きましたv
続きを楽しみにしてます!
和大くん、がんばれ~♪
2009/01/11(日) 09:00 | URL | 蛍 #-[ 編集]
一気読みお疲れさまですっ!
>蛍さん(*´∀`)

ギャーッスまりがとんございます(*´∀`)
まったりヤりすぎてブレブレなところもイパーイありますが
脳内で決めた着地点に持ってイけるようになんとか
引き続きマターリながらやっていきたアッ――!いと思ってます(;´Д`)ハァハァ
和大試練続きの予定すw
どぞ応援してやってくだちぃ(私をw)
ありがとうございますたー(*´∀`)
2009/01/11(日) 11:59 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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