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Fly Me To The Moon(23)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁エリアです(*´∀`) 




「は……っ、……ん」
「ナツメさん……キス、してイイ?」
「……ん」

 今更な問いを遠慮がちに向ける和大に、笑みと小さな頷きを返す。ナツメからも引き寄せて、小さく唇を開いて和大の唇を受け止めた。

「ん……」

 ゆっくりと、食み合う。舌を重ねゆったり吸い上げ、和大の唾液を味わった。繋がったまま和大が身体を落とした事で、持ち上げられていたナツメの腰がゆっくりと下ろされた。

「ナツメさん、……」

 優しく抱き締められる。十も年下のはずの和大から感じるのは、ナツメを包み込むような深さ。この深さは一体どこから来るんだろうと思った。

 ――ヤバい。

 和大が、好きだ。

 全てをなげうって縋ってしまいそうなくらいに。

 いつか、きっとそう遠くないうちに和大の気持ちが変わった時。キレイに別れられるように。せめて最後は、それ以上嫌われることのないように。

 抑えられない。いつもの感情。

「和大、俺」
「ん……」

 ナツメの口から行為の後にも名を呼ばれた事が嬉しいのか、和大が口角を笑みに上げてナツメの頬に唇を寄せる。

「和大俺、シャワー……浴びてくる」

 身じろいで、和大の下から身体を抜いた。そうする事で繋がった場所から和大の存在を失った。擦れ合う粘膜が身体を震わせる。けれども何より、己の中から和大が去って行った事を寂しく感じた。それを振り切るように緩く首を振って立ち上がり、背後から零れる和大の白濁をティッシュで拭った。

「ナツメさん、大丈夫?」
「ん、平気」

 不安そうにナツメを見上げる和大に触れるだけのキスを落とし、ナツメはバスルームに向かった。





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コメント
う~ん
ナツメさんの過去に、一体何が?
ここまで頑なに溺れることを拒否るには、色々ありそすね。

それにつけても。。。
ワンコが可愛くて・・・きゅんきゅんしっぱなしです♪
2009/01/12(月) 00:10 | URL | 柚子季杏 #-[ 編集]
わ、わわわわわ\(^o^)/
>柚子季てんてぇ

いやいやいやいやナツメの過去については
もうこれ以上言及するつもりなく……あわわわわわorz
そすねちょっとこの行動に出るには
その原因になる出来事みたいの描写少な杉すよねw
ナツメ本人にも分からない衝動みたいなカンジなつもりすけど
書いてる人にもどうにもわからない衝動\(^o^)/オワタ
なんでそうしたくなるのかほんとにワカランまま
きっと最後までイくんじゃないかとアッ――!

和大はこの先何年も耐えてもらいたいと思います(?)
きゅんありますかアッ――!りがとうございます(;´Д`)ハァハァ
2009/01/12(月) 10:06 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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