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Fly Me To The Moon(44)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「お前らが中で何やってんのか分かってんだよ。ドア開けねぇと警察呼ぶっつってんだよ」

 河辺が隙間から、奥のヨシヤに聞こえるように大きな声を投げかけた。

「父親のホテルで身内が警察沙汰起こしたらやっぱヤバいよなぁ? いいのかよ、パクられても」

 ほら電話すっぞ、とポケットから取り出した携帯を開いて見せた。


 金髪の男がうわ、という声と共に後退し、代わりにその男の襟首を掴んだヨシヤがドアの隙間から姿を見せた。

「何の用だよ」
「ナツメ迎えに来たんだよ」
「ナツメなら、嫌がってねぇぜ?」

 ヨシヤが虚ろにも見える瞳でニヤリと笑う。

「Rに……はっぱ、その様子じゃそれだけじゃねぇだろ? 違法なの、勿論知ってるよな? 俺警視庁の薬対に知り合いいんだよね。呼んだらすぐ来んだけど」

 いいのかよ? と河辺は挑むような目でヨシヤを見据えた。

「――まあいい」

 足どけろ、とヨシヤに言われて河辺がドアから靴を抜くと、一旦ドアが閉まりそれからチェーンを外すカチャリという音が聞こえた。ドアが開き、ヨシヤの全身が見える。

 この男がナツメを、と思うと和大の腹の底で血が沸々と煮えるように渦巻いた。

「――行くぞ」

 ヨシヤがまだ部屋の奥に残る男に声をかけた。

「ヨシヤさん俺まだなんすけど……」
「うるせぇ代わりならあとで俺が宛てがってやる」

 男は渋々といった表情で、乱れた着衣を整えながらドア口まで歩いて来た。

 一歩出て、ヨシヤが河辺を鼻で笑うように薄目で見やった。




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警視庁の組織図はネットで調べただけなんで間違ってたらコッソリ教えてやってくだちぃアセアセ(;´Д`)

Rはクスリの名前、伏せてます。





コメント
コメいただきましたVさんへ(*´∀`)
>すげー先が気になって気になって気になる
 とコメくださったVなNさんへ

コメあ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございます(*´∀`)
URLから飛ばしていただいたお持ちブログの内容が微妙だったので
コメ削除させていただきましたすいませんアセアセ
よろしければまたのお越しお待ちしています
ありがとうございました!
2009/02/02(月) 11:10 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
あらら・・・
ナツメさん、食べられちゃった?(汗
うはぁ~~先が読みたいけど読みたくない。。。けど読みたい・・・(オイw

河辺カッコいいっすねぇ~(*´∀`*)
惚れる・・・むふ
2009/02/02(月) 16:30 | URL | 柚子季杏 #-[ 編集]
当初の予定でイくことに……
>柚子季てんてぇ

あいーそゆコトにしましたエヘ
読んでくださる方の反応とかちょっと気になるんすけど
やっぱ自分で書きたいなぁと思うとおりに書くのがイイかなぁと
ドキムネで今夜うぷすあああああドキムネ
ああでもモロな描写はないですエヘヘ(ヘタレ)

もう数回河辺の見せ場が続くカンジでw
ちょっと私としては河辺は(・ё・)クサーと思ってますwwwww

2009/02/02(月) 23:01 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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