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すべては愛のためだろ?(7)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※後半に少しそんな表現がw






「そう。山井さん、タチなんだよね?」
「ええ、まぁ……」

 同じタチ同士、七月が聡士の恋人が淳汰だとは思いもよらないのだろう。今更それを打ち明けるわけにも行かず、淳汰は曖昧に笑って頷いた。

「どう今度? 一緒に飲みにでも」

 七月がそっと手を伸ばし、その美しい指先で、緩められていた淳汰の第二ボタンを留めた。その首元をじっと見て、そのまま上目使いに淳汰に視線を向けた。

 ――これか。

 動けなくなる程の、この視線と空気。それを作り出す七月。その誘いはもちろん、一緒に飲むのが目的ではない事は明らかだ。

「俺の方は山井さんがその気になって連絡さえくれれば山井さんに彼氏がいても構わないし、それが希望なら後腐れなく済ませる事だってできるから」

 にっこり、というにはあまりにも含みのある笑みを淳汰に向け、七月が淳汰の胸元に手のひらを置いた。

「そ、すね。機会があればぜひ」

 戸惑いの余り思わず返した返事に、七月は満足そうに笑った。

「携帯出して」
「え?」
「プロフ送るから。携帯」

 七月の手が淳汰の下肢に下りてきた。淳汰の腰には会社支給の携帯が下げられている。七月の手はそれを撫でるように通り過ぎ、後ポケットに行き着いた。七月はそこに差していた淳汰のプライベート携帯をすっと抜き、はい、と淳汰に手渡した。







「っ、んっ……」

 体内から去ってゆく聡士が生み出す摩擦に震える身体を、眉を寄せて堪える。けれどもその摩擦が生み出す快楽を覚えた後孔は淳汰の意思に反して、去ってゆく聡士を引き止めるかのように収縮した。

 今夜も流されるように聡士に抱かれイかされた我が身に、吐精と同時に空しさのような気持ちが襲う。淳汰は気怠い身体をどさりとベッドに落とし、まだ荒い呼吸が整うのを待って大きく息を吐いた。






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聡士×淳汰





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コメント
七月ちゃん
積極的ですねぇ~!
妖艶な香りがぷんぷんと匂い立つお方だわ~。
淳じゅんどうするんでしょ…Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
プロフが淳じゅんの携帯に…?
聡士、それだけでも思いっ切りヤキモチ妬きそすよねww
2009/02/22(日) 00:42 | URL | 柚子季杏 #-[ 編集]
マジシャンですw
セクース大好き七月(設定w)は
ヤれそうな人見るとウズウズするんすね(そんな設定w)
プロフ送るって台詞、私がごく個人的に使ってる表現で
広く一般的に使われる表現か分からずドキドキしてま(;´Д`)
赤外線を使ってプロフィールを送ったんです
って伝わってるすよねドキムネ(;´Д`)
聡士の俺様的嫉妬は
淳汰の乙女的嫉妬とは対照的に
ジャイアン的なやり方っぽいすw
俺はイイけどお前はダメ的w
有無を言わせず即削除w

あイイすねこのシーン挿れさせてもらおかな
大喧嘩に発展しそうなw
あんまりこじらせたくもないんで
ちょっと考えてダイジョブそなら挿れさせてもらいやす!
あざしたー(*´∀`)
2009/02/22(日) 04:28 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
やっぱりわたしは七月さんが
七月さんハァハァ…
何か人と悶えどころ違うかも知れない
んでもせくすぃーな方ですよね!
淳汰が悶々と悩みながらもやっぱり受け入れてるという
ことにウワァー(///)と萌えてしまいました。
2009/02/22(日) 22:43 | URL | りり #-[ 編集]
マジシャンご支持あざす!
>りりさん(*´∀`)

七月ハァハァありますでしょかあざす!
やっぱ捨てキャラ(予定w)当て馬としても
何らかの魅力みたいのがないと
なんでこんなんに惑う?みたいに思ってまいますので(私がw)
そう言って頂ければ今回の話はもう性交あいや成功したも同然かと!(え?)
他人のフトコロに図々しくもスルッと入り込める、
七月はそんなキャラ目指しておりまん!

拙い描写続きますが引き続きおつきあい頂ければ
ウレシスです(*´∀`)
遅レスごめんなたい
コメあざした!

2009/02/23(月) 03:36 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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