※まだ入ったままなので一応18禁でおながいしますw
やがて二人の呼吸が整うと共に、絶頂の熱は少しの痺れを淳汰の体内に残したまま、穏やかな波のように静かに引いて行った。
淳汰は名残惜しさに聡士の中から己を抜けないまま、脱力して聡士に覆い被さるように重なった。
聡士の首に腕を回して甘えるように聡士を抱き締めると、聡士は淳汰をあやすようにその背を撫でた。
背を撫でる、聡士の柄にない優しい仕草に切ない程に幸せを感じながら、淳汰は初めて聡士に挿れられた時の事を思い返していた。
聡士の気持ちが読めない不安と、挿れられイかされた悔しさで、淳汰は聡士を拒むようにその繋がりから逃れ、そして聡士を残して部屋を後にした。
今自分がそれを聡士にされたら。
――かなりヘコむだろーな。
それをしない聡士の優しさと、挿れられてもなお淳汰に感じさせる聡士の潔い男気のようなものにまた、聡士に惚れ直す。
――俺……いつもそうなんだよな。
その立場になって初めて分かる。
今なら思い遣れる。
淳汰に口説かれてその気になった途端、淳汰から別れを突き付けられた淳汰の過去の恋人たちの痛みを。
あの時部屋に一人残された聡士の不安と寂しさを。
――だから俺は、聡士に先に挿れられて良かったのかも知んねぇな……。
自分が先に聡士に挿れていたら、気付くべきたくさんの事が見えないままだったかも知れない。
聡士はもしかしたらそこまで本能で感じ取っていたんだろうか。
聡士、と囁くように名を呼んで、耳元に口付ける。名を呼ばれて聡士は小さく片眉を上げ、笑みと共に淳汰のキスに応えた。
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聡士×淳汰
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