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偏愛エレジー(48)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「――で。要件は、なんですか」

 穏やかに始まった会話から一転、友永が尚大を見据えた。長年培った、鋭い観察眼で。尚大も憶することなく、友永のその目を見返した。

「すいません教授、誰に聞けばいいのか――教授ならご存じじゃないかと思いまして。位織さんの――竹内位織さんの連絡先を、ご存じないでしょうか」

 友永の片眉が、ぴくりと動いた。尚大を見つめる視線に、鋭さが増す。



「どう言うことですか」
「ここ三週間、連絡がつかなくなってるんです。家にも行ってみたんですけど……引っ越したみたいで」
「……位織が君に何も告げずに連絡を断ったと言うのなら、それは位織の意志なのでしょう。私から教えることはできませんね」

 表情も言葉遣いも表面上は穏やかだが、友永は冷たく言い放った。

「教授は位織さんの新しい連絡先をご存じなんですか」
「それも教えられません」
「そうですか……」

 それなら話すことはもうないと言うように、尚大が席を立った。

「――河辺君」
「はい」

 尚大がドアノブに手をかけようとしたところを、友永が呼び止めた。尚大は立ち止まり、ゆっくりと振り返った。

「君は位織と連絡を取って、どうするつもりなんですか」
「どうって……」

 尚大が視線を彷徨わせる。

「君と位織は、どういった関係なんですか」

 答えに迷う様子の尚大に、友永が問いを被せた。

「仲良くしてもらってる、先輩後輩の仲、です」

 少しの間を置いて、尚大がはっきりとした口調で答えた。



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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 




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コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!でし(´Д⊂ヽ
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

わーっ友永大人な対応できてますたでしょかヨカタですー(*´Д`)
書いてる人がニントモカントモなんで
友永の丁寧語も四苦八苦してるくらいでしてw
友永に衝撃の告白させてみますたw
カンフル剤的愛のキューピッドっぽく\(^o^)/
ホントに植草教授にしなくてヨカタですーwwwwww
まずは梁瀬は先に帰ります(*´∀`)
後日プチ修羅場にするかどうか、
ただいまぐっるぐる妄想展開中でしハァハァ(;´Д`)
なんでしょう、やっぱりハンパに人と関わると
結局振り回されることになるんでしょかw
ちょっとキッチリ決まってない部分が多くて
今アセアセしてるところすけど
がんがって最後に向けて妄想詰めてイきたアッ――!いと思いますハァハァ

あ、あわわわw
そうなんすよ走馬灯のあのスピード、
人間の脳はココゾと言う時脅威のスピードで
フル回転する、ということを実感しますw
常にあのスピードで脳が回転してれば
もっとたくさんのことができそうな気がするす(;´Д`)
なにせ人間の脳は普段は5%?くらいしか使ってないらしいすから
あー勿体無いw
今日ガッツリ神戸市内歩いてきてしまいますた
一応マスクはしてましたがかなりドキムネす((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
こうなればアレすね、全国に広がるのも時間の問題な気が
でもなんで神戸だったんでしょか
そして持ち込んだのは誰……!
o-iさんもくれぐれもお気をつけくだちぃ(;´Д`)

今日もコメまりがとんございますた(´Д⊂ヽ
2009/05/17(日) 01:12 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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