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福音、ふたりが幸せであるために(3)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 ふたり手を取り合って、庭へ降りた。雪駄を履いて、飛び石を渡る。岩の湯船の側に辿り着くと、小石が平らに敷き詰められた足場があった。

 そこにふたりで立つと、歩は慎治の帯に手を掛けた。

「もう脱がないとなんないの、勿体ないけど」
「だから適当な、っつっただろ」

 笑う慎治に歩も笑って、解いた結び目をするりと引いた。するとたった今着たばかりの浴衣がはらりとはだけ、慎治の身体が露わになる。

 歩は慎治に浴衣を脱がされながら、戯れに慎治の肌に手のひらを置いた。

 胸元から脇腹へと撫で下ろすと、慎治の腹がひくりと震える。コラ、と慎治に窘められるのも構わず、浴衣を脱がされたのを良いことに慎治に抱きついた。

「慎治さん、早くしたい」
「ん……」

 それが言葉だけじゃないと伝えるように、熱を持ち始めた下肢を慎治に押し付ける。慎治はそうだな、と優しく笑い、抱き締め返した歩の背をそっと撫でた。

 横に並んで湯に浸かると、ふたり同時にほっと長い息を吐いた。

「――歩」
「ん?」
「ありがと」
「?」

 何に対しての『ありがと』なのかが分からずに首を傾げて慎治を見ると、慎治は笑いながらゆっくりと歩に唇を寄せた。

「旅行の手配だよ。大変だったろ」
「いつも慎治さんがやってくれてることじゃん、ん……」

 ちゃぷん、と湯が小さな音を立て、唇が重なる。舌先が触れ合うと、歩の腰の奥でずくん、と快感が疼いた。

 そのまま口づけは深くなる。薄く開いていた唇が舌先を食み合うように動き始めた頃、慎治の手が伸びてきて、歩の猛りをやんわりと握った。


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歩×慎治

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たくさんの投票ありがとうございます(*´∀`)
コメントもたくさんいただきほんと感激す(´Д⊂ヽ
流れは一気にリバの方向へと進みそうすw
となるとドッチが先か、というところになってまいりますw
慎治がお疲れ気味なんで(気付いてくださった方まりがとんございます(´Д⊂ヽ)
より疲れが少ない順番はどっちか考えながら
このあとの妄想にムハーしたいと思いますw

引き続き投票受け付けたいと思いますので
↓に貼っておきます(*´∀`)
ぜひコメントとともに投票よろすくおながいします(*´∀`)






コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございマス!(*´∀`)
>秘密拍手コメtさん(*´∀`)

携帯からの更新だと村が拾わない?とかあるんすかね(;´Д`)
このふたりはこのままアッ――!……ではないんです実はw
とりあえず血気盛んな(w)歩を一旦落ち着かせよう、っつう
慎治の思惑だたーりしますですはい(*´∀`)
慎治どんだけ疲れてんねん、っつうw
てか実は私の身に実際ふりかかった話だったりするんですが
(エロでなくw)
このあとも引き続き見守ってやってくだたい!
コメあざした!

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>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

加齢臭w慎治はそろそろ……だたりするかもすねw
てか歩もひょっとしたら早くも……?ギャーッw
いやでもこの二人なら互いにそれを匂い合って
あー落ち着く(*´Д`)とでも思ってるかもすねw
でも…リアルじゃちょっとwwwww\(^o^)/

あ、歩の中の人、久々にメンノンで見ました(*´∀`)
ありえんカワユさ(;゚∀゚)=3ハァハァ
いつみても興奮するす\(^o^)/オワタ


2009/08/05(水) 20:30 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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