福音、ふたりが幸せであるために（５）（R18)

　慎治の舌が、嚢のその奥から這い上がってくる。幹を辿り、先端を舌先で擽るように突つかれると、ぴくりと下腹部が震えた。

「ん、ぁ……」

　緩く扱かれながら数度鈴口を舌先で弾かれて、先走りの蜜が溢れ出す。

　歩は何もできずにただ緩く腰を揺らしながら、慎治の肩に置いていた手を滑らせて、慎治の短い髪に両手を埋めた。

　先端が吸い上げられながら慎治の口に含められ、そのまま唇に挟み込まれるような形でゆっくりと、根元までが粘膜に包まれてゆく。

　幹に舌が添わされ、全てが慎治の口内に含められると、慎治は顔を上下させて唇と舌を使って歩の熱塊を愛撫し始めた。歩の猛りは慎治の口内でどくん、と脈打ち、その質量を増す。

　初めて交わった時からそうだった。

　慎治は歩ばかりをイかそうとする。

　最初の頃はそれが恥ずかしくて、また僅かに情けないような気もして、少し不貞たこともあった。

　けれども初めて慎治に抱かれた時に分かった。

　慎治にとっては、慎治で悦くなる歩の姿を見るのが何よりの歓びなのだ。

　慎治の施す愛撫でいかに歩が乱れるか、いかに歩が表情を崩すか、それを確かめるようにいつも歩に触れ、そしてそれを知ることで初めて慎治も昂ぶってゆくことができる。それは歩が自分で悦くなる慎治が見たい、と思う比ではない。

　――それが、慎治さんなんだ……。

　自らを顧みることなく、ただ一途に歩の幸せを願う。

　それが結果歩のためになるのなら、自らが傷付くことも、ひいては歩が一時的に傷付くこともいとわない。

　歩が傷付けば、慎治はそれ以上に傷付く。

　それでも。

　慎治はただひたすらに歩の幸せを想う。

　――だから俺が、慎治さんを守らねぇと。

　それが、二人の幸せに繋がるのだから。


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歩×慎治


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夕べは深夜から未明にかけてfc2115鯖が不具合だったみたいすね(；´Д｀)
お越しいただいたのに開けなかった方、もめんなたいです(；´Д｀)
引き続きのお付き合いよろすくおながいします土下座ぁああぁーっ